首都圏にある活断層の一つ「立川断層帯」を大規模に掘削して調べた結果、地震を起こす断層の動き方が、これまで考えられてきたメカニズムと異なることを示す痕跡が新たに見つかりました。 地震が起きた場合、激しい揺れになる地域が広がる可能性があることから、研究グループではさらに詳しい調査を行うことにしています。 「立川断層帯」は、首都圏に大きな被害を及ぼすおそれがあると国が想定している活断層で、おととしの東日本大震災のあと地震の危険性がこれまでより高まっていると指摘されています。 このため、東京大学地震研究所などで作る研究グループが、去年10月から立川市などで長さ250メートル、深さ10メートルにわたる大規模な掘削調査を行っています。 その結果、砂利などが堆積してできた層の中からほぼ垂直に伸びている粘土や土が混ざった層が見つかり、形などから断層が横にずれ動いた痕跡であることが分かりました。 立川断層帯