大規模化するデータセンタや、より小型で高性能になるモバイル機など、コンピュータの省電力化は近年ますます重要になっている。こうしたデジタル計算機の動作にあたっては、常に正確な動作を得られるように十分なマージンを設けた電力を使っている。DRAM の内容が揮発しないような短いリフレッシュ間隔や、回路でタイミングエラーを発生させないための高い駆動電圧といったものだ。しかし、アプリケーションによってはそこまで正確な結果を要求しないものもある。 ワシントン大学の研究チームは、ある程度の誤差を許容することで劇的な省電力を目指すハードウェアと、それをソフトウェア面でサポートするための言語を提案している。本件は、米サンノゼで開催されている PLDI 2011 で発表される (Session 3a.“EnerJ: Approximate Data Types for Safe and General Low-