レーダーやカメラなど自動運転に欠かせない製品に強みを持つ独コンチネンタルの存在感は、日本でも高まっている。 今年4月に発売した新型「カローラ」にトヨタが初めて搭載した衝突回避システム「トヨタ・セーフティ・センスC」。前方の障害物を検知し、時速30~80kmの間であれば自動的にブレーキをかけて衝突を回避するか、衝突時のダメージを軽減する。 このシステムにセンサーを納入したのがコンチネンタルだったことが、業界の話題をさらった。新技術ではトヨタはデンソーなどグループ各社に開発を依頼するのが慣習だったからだ。 コンチネンタルのシャシー・アンド・セーフティー部門のトップであるフランク・ヨーダン取締役も「我々も『ケイレツ』の考え方を理解しているから、トヨタはデンソーと組むと思っていた。当社にとっても大きな出来事だった」と明かす。自信はあった。コスト競争力で優位にあったことに加え、「(デンソーとの間で)