1カ月半後に迫った中間選挙の情勢は、ますます共和党有利というムードが濃くなっています。ですが、今回の中間選挙における共和党には異常な状態が続いているのです。それは「2年後の大統領選を意識したリーダー候補」が表には全く出ていないということです。中間選挙というのは、与党にとっては2年前に当選した大統領への信任を問う場ですが、追う野党の側からはその2年後にホワイトハウスを奪還するための前哨戦という意味合いがあるからです。 例えば、4年前、2006年の中間選挙というのは野党であった民主党が圧勝しました。この時は、例えば当時は「大統領へ向けてのトップランナー」であったヒラリー・クリントンは、上院議員として自身2期目となる選挙を有効投票の3分の2という圧倒的な得票で勝利することで大統領候補として認知されたわけですし、オバマ現大統領も、新人議員ながら全国での応援演説に駆けまわって、存在感を示したのは記憶