北朝鮮の金正日・総書記が死去したことで、「北朝鮮崩壊時の最悪のシナリオとは」といったお題をメディアでよく見かけた。吉例大喜利といったネタでもあるのかもしれない。 ネタの形式は決まっている。できるだけ不安をかき立てるが現状は安定が見込まれる、といったものだ。不安の演出の妙味が評点になるが、このネタ、すでに出し尽くした感もあり、どれも想定内でそれほど面白くはなかった。が、一点、そう来たかと呻るものがあった。 まずはいかにもネタ臭いものから見るとすると、まんまやんけのタイトルは産経系Zakzak「北朝鮮“最悪シナリオ”…軍暴走で“核のボタン”大丈夫か」(参照)である。軍部の若手将校が暴発してクーデターが発生するかもしれないというのだ。二.二六事件の歴史をもつ日本にはわかりやすいお話なのかな。 北朝鮮情勢に詳しい「コリア・レポート」の辺真一氏は「政権委譲が済んでから亡くなった金日成主席のときとはワ