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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (8)

  • トルコのクーデターはなぜ失敗したのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はどんよりとした曇り空です。まだ梅雨は明けないのでしょうか。 さて、今回のトルコでのクーデター未遂事件に関して、デビュー作で『クーデター入門』を書いているブログでも同じみのルトワックが、さっそくフォーリン・ポリシー誌に興味深い記事を掲載しておりましたので、その要訳を。 === トルコのクーデターはなぜ失敗したのか by エドワード・ルトワック 「軍事クーデター成功のためのルール」の第2条は、実行に参加しない機動部隊(これには当然だが戦闘機の飛行大隊なども含む)は、動員不可能の状態にしておくか、介入してくるには遠すぎる場所に置いておくべきである、というものだ(サウジアラビアの陸軍の部隊が首都から遥か離れた場所に配置されているのは、まさにそのような理由からだ)。 ところが今回のトルコのクーデター計画者たちは、実行に参加しない(戦車、ヘリ、そして戦闘機)部隊を活動不能にしておくこ

    トルコのクーデターはなぜ失敗したのか | 地政学を英国で学んだ
  • 尖閣/デモ問題についての「解釈」の違い | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は晴れているんですが雲が多めで不安定そうな雰囲気が。 さて、尖閣問題に端を発する中国におけるデモや日の人や資産にたいする破壊・テロ行為が行われておりますが、これをちょっと冷静な目で簡単に分析してみようかと。 まずこの分析を行う前に参考になるのが、「冷戦」の原因についての、英語圏の分析の解釈の違いです。 「なぜ日中間の紛争に冷戦の分析なんだ!」と“違和感”を感じる人もいるかもしれないのでまずお断りしておかなければならないのですが、「冷戦」(the Cold War)というのは、その当時の世界中の知識人を巻き込んで悩ませた大問題であり、その原因(誰がその紛争を始めたのか)については、当然ですが現在でも歴史家の間ではひとつの大きな学問分野として確立されているほど。 そして当時の世界の政治学者たちは、自分たちの頭脳を最大限発揮して考えた末に、かなり単純ではありますが、冷戦の原因につ

    尖閣/デモ問題についての「解釈」の違い | 地政学を英国で学んだ
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2012/09/17
    冷戦の原因解釈の3学派(伝統学派/歴史修正史観学派/ポスト歴史修正史観学派)それぞれから解釈する尖閣問題。
  • 創造性を上げるには「孤独」になれ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から雨です。しかもけっこう土砂降り。私も体調がすぐれないので家でゆっくりしております。 さて、地政学や戦略とは全く関係ないかもしれませんが、みなさんの職場の環境づくりにヒントになるような論考がありましたのでそのご紹介を。 ちなみに私のような個人業者(?)にとっては非常によくわかる話です。 ==== 「新グループシンク」の台頭 By スーザン・ケイン ●「孤独」というのは時代遅れである。 ●アメリカでは「新グループシンク」(New Group Think)というべきものが大流行中である。これは「グループや集団でどんどん働きましょう」という考え方だ。 ●この典型的なのが、「オフィスの壁を取り払って、アイディアを交換しながら、創造的に働く」という最近の職場環境の風潮だ。 ●ところがこのような風潮には大きな問題がある。なぜなら最近の心理学の調査研究では、人間というのはプライバシー

    創造性を上げるには「孤独」になれ | 地政学を英国で学んだ
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2012/02/09
    その発想は無かった>「インターネットだと、一人一人が孤独でいるのにもかかわらず、集団で作業できる」/元記事( http://goo.gl/9UctQ )
  • ノルウェーのテロ事件から「多文化主義の失敗」を再録 : 地政学を英国で学んだ

    ノルウェーのテロ事件を受けて、この意見記事の要約を再録します。 ぜひじっくりとお読み下さい。 ==== 多文化主義はどのように失敗したのか by ケナン・マリク ●今年の7月7日でロンドンでの52人が死んだ連続テロ事件から六年がすぎた。 ●アメリカの9・11事件とロンドンでの7・7事件は基的に同じインパクトを両国の国民に与えたが、ひとつだけ違うのは、7・7事件のほうがイギリスの市民権を持つ人間たちによる犯行だったということだ。 ●イギリス当局側は、この「自国民の犯行」に頭を悩ませており、その原因として、以前は過激なイスラム僧侶やモスクの影響を指摘していたが、最近は政府の多文化主義政策の失敗を指摘する分析が多くなっている。 ●ヨーロッパでは多文化主義の問題に関して政府要人からも批判的な声が上がり始めており、スウェーデンやオランダでも反移民政策を訴える政党が議席を伸ばしている。 ●英首相のキ

    ノルウェーのテロ事件から「多文化主義の失敗」を再録 : 地政学を英国で学んだ
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2011/07/25
    移民推進論者は、多文化主義社会のリスクと、多文化主義政策の困難さを直視し、解決案を提示すべきだなぁ
  • クラウゼヴィッツの弱点 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州は朝からずっと雨でした。気温の低さも驚きです。 時間がないのですが、ちょっとメモ代わりにここに記しておきます。 あるクラウゼヴィッツ主義者のから拾ってきた「クラウゼヴィッツの弱点」を10点ほど。 ======= 1、「大戦略」ではない:『戦争論』では軍事のことについて集中して論じられているが、非軍事の分野のことについては(政治の重要性について論じているにもかかわらず)ほとんど何も語っていない。 2、ロジスティクスをほとんど論じていない:もちろん『戦争論』の第五巻の14章・15章などには少しは記述があるが、「戦争の理論」を論じている割には全体的には驚くほど少ない。後の二つの大戦でも明らかになったように、これはドイツ(プロシア)の伝統? 3、軍隊の組織の仕方などについて:クラウゼヴィッツはすでに組織化された軍隊を想定していて、「どのような軍隊を作ればいいのか」ということについては何

    クラウゼヴィッツの弱点 | 地政学を英国で学んだ
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2010/10/29
    「これらの弱点を踏まえても、クラウゼヴィッツの理論の有用性というのは現在の紛争を考える上ではあまりあるヒント与えてくれる」
  • 北海道の陸自の存在意義 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州は朝から雨模様でして、午後にはかなり激しく降りました。気温も意外と低くて、明け方には寒くて目が覚めてしまったほど。 さて、北海道での演習見学について少し。 すでにお知らせしたように、数日前に陸自が北海道で行った実働演習である「玄武2010」を見学してきました。 初となる北海道上陸はたった二日間だけだったのですが、見学自体はかなり充実しており、なかなか勉強になりました。 もちろん演習自体は「戦略の階層」でいうところの「戦術レベル」から「作戦レベル」くらいまでのものだったわけですが、「大戦略レベル」が一番気になる私としては、どうしても「ポスト冷戦時代になぜ大規模な対着上陸演習をやる必要があるのか」というところに行きがちです。 また、ある人物から、今年の大綱の基礎となる「防衛力懇談会2010」(新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会)が出した報告書が、「基盤的防衛力」という概念を「

    北海道の陸自の存在意義 | 地政学を英国で学んだ
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2010/09/17
    「自衛隊の牧場としての北海道」って感じなのかなぁ
  • 中国の新しい戦略 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州は午前中は激しい雨が降りながら、午後はすっかり晴れて快晴に。 さて、先日のことですが、ウォルトが参考になるブログのエントリーを書いておりましたのでこの要約を。 ========= China's new strategy Posted By Stephen M. Walt Monday, April 26, 2010 - 9:27 AM ●過去15年くらい常に話題になっているのは、米中が衝突するかどうか、ということだ。 ●たとえばリアリストたちは中国が経済的に力をつけてくれば、米中が安全保障をめぐる争いに出ることが確実であると論じている。 ●そしてもう一方の人々(ほぼリベラルたち)は、経済の相互依存状態の実現や、中国がいくつもの国際制度に参加して「社会化」することによってトラブルは避けられるようになると考えている(ビル・クリントンが中国をWTOに参加させた論理はこれだった)。 ●

    中国の新しい戦略 | 地政学を英国で学んだ
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2010/05/01
    当面は米中直接対決ではなく、中国周辺親米諸国の奪い合いになるという見立て紹介▼相手国の良識、賢明さを前提とした分析は、窮鼠の行動を予想できない気も。20世紀初頭の日米関係のように。
  • 真珠の首飾り戦略:離れた真珠 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州は朝から曇っており、昼過ぎから雨が降りました。 明日は学会で発表があるのですが、レジメ作りはさっさと終えて、今は次に出るのゲラ直しをしております。なかなか終わらないので出版社に迷惑かけっぱなしですが(苦笑 さて、今日はアメリカのネオコン系のシンクタンクであるAEIの研究員による「真珠の首飾り」戦略のネタを。 ================== China and the Lost Pearls By Michael Mazza ●日韓国にとって過去十年間は厳しいものだった。北朝鮮はミサイルを発射して核開発計画を実行し、中共陸軍は急速に近代化し、中国海軍は積極的な動きを始めたからだ。 ●これはアメリカの同盟国である彼らにとって冷戦終結後の最大の脅威だが、この事態はさらに悪化するだろう。 ●中国のある会社は日海に面した北朝鮮の羅津港の桟橋を再建しており、まずは今後10年間借

    真珠の首飾り戦略:離れた真珠 | 地政学を英国で学んだ
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2010/04/24
    ペルシア湾~インド洋の首飾りが、日本海に面した北朝鮮の羅津港まで繋がる恐れがありヤバイとの、米国ネオコン系シンクタンクAEI研究員の警鐘記事紹介▼もはや、真珠より"ならず者国家"の首飾りって感じがw
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