カメキチの目 「自然」を強く意識するようになったのはそれほど昔からではない。 学校では「地学」「生物」はなかったので習ったことはなかった。もっと小さいころは周りは自然ばかりで、どっぷりつかっていた。 大人になると働かなければならなくなり、「仕事」「生活」が意識の中心となった。 所帯をもってからは、たまの家族旅行の行き先に海や山を選んだけれど、それは今のように「自然」を意識したものではなかった(「レジャー」に重きをおいたもので、子どもが喜んでくれるだろうと思ったから)。 老いて(仕事を辞めて)から土や生きものにひかれるようになった。 仏教など東洋的な思想の大きな特徴に円環(〇)、もとに還るというのがあります。 自分の来し方をふり返り、行くすえを想う。 風呂のとき鏡に身体を映す。しみじみながめる。この身体もさまざまな元素(無機物)、いろいろな有機物で構成されており、全体としての自分が生きている