© Century Image Media (China) フィンセント・ファン・ゴッホをテーマにした映画は、これまでにも数多く存在してきた。昨年は全編が油絵風のアニメーションで表現された『ゴッホ 最期の手紙』が公開され、さらにウィレム・デフォーがゴッホ役を演じ「第75回ベネチア国際映画祭」最優秀男優賞を獲得した『At Eternity's Gate(原題)』の日本公開を待つファンも多いだろう。 そんな中、これまでとは違った角度でゴッホという天性の画家を見つめるドキュメンタリー映画『世界で一番ゴッホを描いた男』が、10月20日から順次公開される。とはいうものの、今回スポットが当てられたのはゴッホその人ではなく、彼の絵を20年にわたり“複製”し続け、人生そのものを捧げることになったチャオ・シャオヨンというひとりの中国人男性。本作は中国の複製画制作現場でのシャオヨンの姿を見せつつ、彼の苦悩と人