すでに日本の標準インフラとして日常生活に欠かせない存在となりつつあるFeliCa技術をベースとした非接触通信サービスだが、このFeliCaを採用して世界初の交通系サービスを開始したのが香港だ。この「八達通(Octopus)」は1997年に商用サービスを開始して以降、今日まで20年近くインフラが使われ続けている。都市国家である香港は人口密度が高く、毎朝の交通ラッシュも日本の大都市圏に負けず劣らずの規模だ。そしてこの過酷な状況に耐える仕組みに加え、ここ10年ほどは物販にもインフラが拡大され、コンビニやファーストフードでの買い物に気軽に活用できるようになっている。 このように香港での主要インフラの地位を確立したFeliCaだが、一方で世界で広く利用されているType-A/B方式の決済システムも徐々に侵食が進んでおり、街には両者が混在している様子を見かける。FeliCaからType-A/Bにあるタ