年齢を重ねたビリオネアたちの人生には、 長い道のりを踏み外さずに歩いてきたからこその流儀がある。何が富を引き寄せたのか。 香港一の大金持ちとして知られる李嘉誠は、アジアで最も影響力のある人物でもある。会長を務める長江和記実業は、港湾経営、小売り、建設、エネルギー、通信を5つの柱としており、世界50カ国余りで31万人以上を雇用する巨大企業だ。 李は1928年、現在の中国広東省生まれ。日中戦争のさなかに香港に逃れ、学校の校長をしていた父親が結核で亡くなったのを契機に12歳から働いて一家を支えた。 ギリギリの生活を経験した李は、現在でも日々の90%の時間は、翌年、5年後、10年後のことに想いをめぐらしていると話す。常に危機感を持ち、資料を集め、あらゆるケースにおける経営のシミュレーションを欠かさない。最悪の事態も想定し、弱点をチャンスに変える方法を考えている。 だからといって、李は決してリスクを
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