<数学の教師を目指していたが、就職先はパソコンメーカーになった> 大学でプログラミングの授業を取り、マイコンを買ったのが、コンピューターとかかわるようになったきっかけです。ある日、高性能コンピューターが発売されたと聞き、そのメーカーにアルバイトをしに行きました。ショールームで製品に関するお客さんの質問に答える仕事で、暇な時はそれが使い放題なのです。 このメーカーの常務に「お前は性格が飽きっぽい。教師になって3年単位で生徒の面倒を見続けることを繰り返せるのか」って言われたんです。確かにそうかなと思って、そのメーカーに就職しました。 小さなベンチャー企業でした。開発の現場で様々な仕事を任され、毎日が非常に充実していました。10年ほど勤めたところで、東芝に買収されてしまいました。どうせ会社に入るなら一番上は社長。でも、東芝は取締役だけで三十数人、頭のいい人がいっぱいいるので、社長になるのは無理と