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ブックマーク / aheadonestep.blogspot.com (61)

  • ナウシカのことを誤解していたよ

    風の谷のナウシカ 著:宮崎駿7日間の終末戦争後、文明は崩壊し技術は失われた。 終末戦争の影響で強い毒をもった腐海の森が生まれ、森が広がるにつれ人々が生活できる土地が無くなりつつあった。 その森の影響がまだ少ない辺境にある風の谷に住む少数民族の王女ナウシカは、今日も腐海の中に入り腐海の森の秘密を探索していた。 その最中に、蟲たちの騒ぎを聞きつけ、樹の上から覗いてみると、輸送船が蟲たちに取り囲まれて今にも落ちようとしていのだった・・・。 知らない人はいないだろう、映画「風の谷のナウシカ」の原作漫画版。 映画版では語られなかった細かい設定が描かれている。 また、台詞(音声)でなく文字で読めるので頭に入ってきやすく、理解しやすい。 映画版のナウシカは、最後に体を張ってオウムを止める印象が強く、自己犠牲を美化してるようなとこが目について好きじゃなかったのだが、漫画版ではナウシカの特殊能力の描画が強く

  • 理屈じゃない

    サリコロ特攻隊 著:かんべむさし 平和で日和とした日にアジア諸国からなるAJAF(反日連合軍)が突然宣戦布告。 貿易通路を絶たれ孤立した日政府は非常事態となり、超法規的措置として軍部の人間が全権限を掌握。 しかし、物資も少ない日側は”理屈”の上では普通に戦争するより犠牲が少なくなる、特攻部隊を結成することを決定。 健全な男性の中からコンピュータにより無差別抽選によって、特攻部隊を選出するのだが・・・。 星雲賞第八回長編賞受賞作品 星雲賞を順番に読んで八作目です。 今作はSFという感じはしない、というか少し不思議であってサイエンスフィクションではない気がした。 防衛省の伊東は犠牲者が少ないという理屈上で効率の良い方法として、特攻部隊を提案しているが、人間が効率が良いいう理屈だけで納得して特攻できるかというとそれは無理だろうと自分も思う。 丁度この震災後の放射能で汚染された土地を除染する

  • 幼女でなく妖女

    タイタンの妖女 著:カート・ヴォネガット 火星との惑星旅行中に太陽系に広がる時間等曲率漏斗に巻き込まれた、ラムフォードと愛犬カザックは、地球、火星、水星などを含めた様々な場所に量子的に同時に存在し、経験するという荒唐無稽の特殊な状態になっていた。 一方、大富豪の息子のマカライ・コンスタントは、マクレーンからの招待状を受け取り彼の屋敷に招かれ、ラムフォード夫人と出会う。 55日周期で地球へと現れるラムフォードの出現が迫り、彼の運命が決まろうとしていた・・・。 太陽系をまたにかけた物語は、一筆書きで書いたような構成で場面転換が唐突で理解しにくかった。 意味があるのかないのかわからないような(たぶんない)架空のを引用した解説とか、ストーンヘンジや万里の長城は実は宇宙人の連絡用メッセージだったとかの物事は見かけどおりでない(重要そうに見えるがそうでない)というのは、自分が大好きなH2G2を彷彿さ

  • 神はサイコロを振らない 著:大石英司

    十年前に消息を絶った航空機が、とある科学者が予言したとおりに現代に出現。 彼がいうにはマイクロブラックホールの影響で時空を超えて現れたのであり、三日後には元の世界へと戻ってしまうという。 奇跡か、神のいたずらか・・・航空機事故で死んだことになっている乗客達とその遺族との最後の三日間がはじまる。 十年前に消息を絶った航空機が現れるというとんでもSF設定の一見とんでも小説だが、もちろん中心はそこではない。 航空機に乗っていた個性的な乗客のそれぞれの人間ドラマが、十年振り(といっても乗客達時間軸は十年前と変わらず回りだけ十年後)に動き出すところが書の核。 ただ、乗客それぞれの設定はうまいと思うし、魅力的なんだけど、三日後に消える部分があっさりとしていて盛り上がりに欠けた。 そこが大事だろうと思うんだが書いててめんどくさくなったんだろうか・・・。 正直最後は大団円ですごい泣けるだろう泣けるだろう

  • 風果つる街 著:夢枕獏

    将棋連盟に属さずに、賭け将棋の収入のみで生きているいわば裏のプロ棋士、真剣師の孤独な勝負の記録。 銀髪の真剣師岩倉が放浪地でに日当を稼ぐ勝負で出会う様々な人々と将棋を通じた一見異常だが、どこか人間身もある交流を描く。 獏さんが書く、特定のものに打ち込む男たちを描いたシリーズは神々の山嶺で出会って、鮎師を読んでこれで3冊目。 生きるすべを知らない不器用な男が得意とする唯一のものに対する姿勢は、ただただかっこいい。 風果つる街は将棋の話だけど、将棋を知らなくても十分楽しめる。 自分も駒の動きを知っている程度で、あまり詳しくはないが特に困ることは無かった。 重要なキーになるとある型が出てくるので、将棋の定石や型を知っているとさらに楽しめるだろう。 ただ、それよりも主人公が出会う将棋しかない男たちの生きざまは、ただの会社員としてぼけっと生きる自分には羨ましくも映る。 そんな彼らの生き方は悩む息子に

  • エディプスの恋人 著:筒井康孝

    家族八景、七瀬ふたたびに続くシリーズ第三弾。 ふたたびはラストで壮絶な展開で終わったのが嘘のように今作では、七瀬が教職に付いており、校内で特異な事件が起きるところからはじまる。 とある生徒に野球部が放ったボールがぶつかりそうになるのだが、ぶつかる直前でボールがずたずたに破壊されたのである。 それを聞いた七瀬はこの生徒が自分と同じ超能力者である可能性が高いと調査を始めるのだが・・・。 ふたたびの続編ということで、あのラストのあとどう繋げるのかと思ったらいきなり日常ではじまってびっくり。 時系列的にふたたびの前なのか?と思って読み進めると物語が佳境に進むにつれてその理由が判明してまたびっくり。 このラストは少々反則気味な気もしますが、七瀬の能力であるテレパスを使って事件を調査する過程はこのシリーズでは おなじみの、醜い人間の性が垣間見つつも冷静に対処していく様は痛快で読んでいて心地いい。 前

  • 7日間完成 英検5級予想問題ドリル

    英語は何回も挫折を繰り返しているのですが、TOEICとは違って階級で段階的に分かれている英検ならやれるんじゃないかととりあえず基礎中の基礎もいいところの5級から。 TOEICは漠然としていて、どこから手をつけて言いかわかりませんが、英検ならある程度範囲が決まっているのでそれに合わせて少しづつ勉強していけば最終的には、英語をマスターできそうな気がします。 5級では、動詞の基的な使い方、三単元のS、疑問文の受け答えなどが中心です。 単語もほとんどが日常会話で使うものばかり。 さすがに英語が苦手な自分でもわからない問題はありませんでした。 CDが付いていてリスニングの練習もできるのでばっちりかと。 英検はどこから受けてもいいので、5級はおいといてそのまま4級と徐々にステップアップしていきたいと思います。 ほんとの基礎の基礎からやりたい人や小学生以下の初学者におすすめ。

  • 七瀬ふたたび 著:筒井康隆

    第七回星雲賞長編賞作品 人の心が読めるテレパスの超能力をもつ女性、七瀬が主人公の物語。 前作とはうって変わって超能力バトルものになった作では、テレパスの他に、予知能力、透視能力、念動力、時空移動能力など様々なタイプの超能力者が登場する。 能力バトル物の原点のような作は、各能力の特色に合わせた話の展開がスリリングでおもしろい。 そして終盤では超能力者を淘汰しようとする集団と対峙し、七瀬とその仲間達はピンチに陥る。 七瀬は超能力者の存在自体にも疑問を持ち始め、怒涛の終局へと向かう・・・。

  • Bronze Oracle Database 11g SQL基礎I編

    これで2週間勉強して合格しました。 特に重要な点が項目ごとにまとめられていたり、章ごとに確認用のテストがあったりと順番に読み進めるだけで理解ができるようになっていました。 通読してから模擬を受け、模擬で取れなかったところを復讐を点が取れるまで繰り返せば合格への近道かな? 付属のCDに入っているテストは書の模擬と同じ内容なので、パソコンがあるならCDでやったほうが採点などが楽です。 模擬が1パターンしかないのが難点か、3パターンくらい入っていれば完璧なんだけども・・・。 実際、試験では模擬で出たような問題もでますが、問合せ問題はより複雑なのが出ます。 他に模擬が手に入れられるのであれば、書以外の模擬もこなしてから試験を受けたほうがいいでしょう。 余談ですが、模擬で90%以上出ていましたが、試験では61%で60%のラインギリギリでした。

  • へうげもの11 著:山田芳裕

    新たな数寄を求めて密かに朝鮮に渡っていた古佐一行だったが、朝鮮軍に見つかってしまい急いで船を出す。 しかし、朝鮮軍の船に追いつかれ危機一髪というところで助けが。 無事、日ノに帰り着いた古佐は新たな数寄を世に広めるに奮闘する。 今作ではいろいろ古佐にわざわいが降りかかって少しかわいそう。 ただ、それは浮気をした罰かとも・・・健気なおせんは古佐には勿体無い。 しかし、だいぶ年いってきた割に朝鮮娘と浮気したり、仲直りにおせんと青姦したりとまだまだ大金時は元気なようだw

  • 家族八景 著:筒井康隆

    人の心が読める特殊な能力を持った少女、七瀬がお手伝いさんとして 様々な家庭の人間模様に遭遇する人間ドラマ。 その能力を疑問に思いつつも、あらゆる人間の性を知り尽くした七瀬は 家庭内の問題を解決したり、時には争いをけしかけるのであった・・・。 人の心を読めたらと思ったことが”無い”人はいない。 読めなくても、誰しもが相手の心の中を想像しコミュニケーションをとっているだろう。 しかし、相手の心は絶対にわからないので、それで悩んで不安になったりするのだ。 書の主人公七瀬は、そんな悩みを吹き飛ばすテレパス保持者だ。 人の心が読めれば、人生さぞお気楽極楽だろう・・・と思いきやそうは甘くない! 読めたら読めたで人間の醜態がすべてさらけ出されてしまい、誰も信じられなくなってしまうのだ。 最初、心を読んで人を弄ぶような七瀬にこいつ性格悪いなと印象を受けたが 彼女が読んだ人々の思考を考えると、そうなっ

  • 新銀河ヒッチハイク・ガイド[下] 著:オーエン・コルファー

    上巻の終わりに、不死身のワウバッガーの死にたいという願いを叶えるべく、神々が入る惑星に向かった ゼイフォードがようやく雷神トールの元へ辿り着く。 そんななか、地球人を滅ぼし損ねたヴォゴン人が生き残りであるアーサー達へと迫っていた・・・。 どたばたスペースコメディ6段完結編。 上巻で神話の神々の話が始まってテンポが悪くなっていたが、下巻ではあっさりとそのくだりは終わり ワウバッガーとトールの対決からヴォゴン人やアーサーの災難、フォードの意味不明な言動、 トリリアンの恋、ランダムのわがままやらなんやらが一気に混ぜこぜになって物語りは大団円へ。 あとがきにあるようにそれぞれの人物がちゃんとそれらしい(H2G2らしい)結末を迎えるのは オーエン・コルファーの才能だろうし、このシリーズへの愛が伝わってくるが誰か忘れていないか? そう!!マーヴィンですよ、マーヴィン。 あの、陶しくもなんだかほっとけ

  • C++実践プログラミング 著:スティーブ オウアルライン

    Javaしか使えないへっぽこプログラマを卒業するために書を手に取りました。 Cを知らないままでC++が理解できるのかと不安だったが、Javaの知識のおかげか特に問題なく理解できた。 何も知らないままだと辛いかも、書の例はわかりにくすぎる・・・。 確かに例を入力すれば実行できるかもしれないが、それぞれのステートメントやパラメータの意味が ほとんど解説されていないため、丸暗記しなければならない。 また、Java使いとして落とし穴に落ちたのはクラス宣言のあとのセミコロン。 やはり、JavaC++をスマートにした言語だけあって、C++の無駄な部分が目立ってしまう。 C->C++->Javaの順番で学習するのが違和感ないのだろうけど、難しさは逆なので一概には言えないかな。 とにかく、もう少しわかりやすいはあると思うので、オライリー信者以外は他のをおすすめする。

  • 神の雫25 作:亜樹直 画:オキモト・シュウ

    フランス旅行後編。 雫の犬のような鼻が活躍する時が・・・、しかし、その鼻も騙される加工が。 解決後は雫の父親も飲んで感銘を受けたという、100年以上前のワインを貰い受ける。 やる気を無くしていた雫も次の対決へ向けてやる気を取り戻す。 そして、いよいよ次のワイン鑑定への招待状が!! フランス編のほかに、太陽ビール合併祝賀会でのシャンパン講義も。 シャンパンは飲みやすいし良いねぇ~飲みたい。

  • おれの血は他人の血 著:筒井康隆

    星雲賞第6回長編賞受賞作品 とある男が、場末のスナックでやくざに絡まれるところから物語ははじまる。 やくざに小馬鹿にされ、怒りが湧き上がると同時に男は意識を失った。 そして、気が付くと店の中がめちゃくちゃになっていた。 従業員たちは震え上がって店の隅にいて、男がどうなったのか尋ねると 三人やくざになにかを叫びながらぼこぼこに返り討ちにしたという。 この事件をきっかけに男は街全体を巻き込んだやくざの抗争に巻き込まれていく・・・。 筒井康隆のバイオレンスハードボイルド小説で、意識を失っているあいだに大暴れする男が登場する。 星雲賞ってなんの賞だっけ? 大暴れする理由は確かにSFかとも思うが、やくざアクション物だよな~これ。 血や暴力が好きな人はおもしろく読めるでしょう。結構グロいです。 とりあえず読み終わったら叫びましょう、”エスクレメントオオオオオオオ”!!!!

  • なぜE=mc^2なのか? 著:ブライアン コックス,ジェフ フォーショー

    E=mc^2 アインシュタインが定義した、この世でもっとも有名で美しい公式だ。 だが、エネルギーは質量に光速をかけた2乗に等しいと言われても、じゃなぜそうなるのかと ちゃんと説明できる人はそうそういないだろう。 書ではそのあたりを、素人でもわかりやすいように極力計算式を省き、簡素で適切な例えで 空間、時間、光速、相対性理論、時空など、上記の公式に必要な知識をはじめから丁寧に解説してくれる。 計算式が省かれているといっても、最低限でありまったく出てこないわけでないがわからなければ飛ばしても問題ない。 3.11の大災害で原子炉が爆発し、悪い意味で核エネルギーに注目が集まっている。 原子力発電にはあのようなリスクやデメリットがあるのに、何故それが利用されているのか? その答えも書を読み、E=mc^2が理解できれば納得できるだろう。 今回の災害では電力会社のずさんな管理がもっともの原因であるが

  • DP中級者向けリンクルキングダム解禁用楽曲 その2

    巷ではリンクルキングダムphase2がはじまって、新たな条件を血眼に捜していると思いますがそんなのお構いなしに、 FLIPMIRROR垢用にまとめた、その1と被っていないphase1の解禁曲を公開してみます。 (その1へアクセスが結構あるので、2匹目のどじょうを狙ってってだけじゃ・・・げふんげふん) その1はこちら DP中級者向けリンクルキングダム解禁用楽曲まとめ ほんとはジャンル等も被らずにやりたかったんだけど、曲のみになりました。 あと、各譜面難度と調べた範囲でソフラン情報を追加しておきました。(その1で辛い思いしたので・・・w まだ、phase1を解禁してない方もその1と合わせてがんばってみてください。 ■色欲->ジャンル一致 ▼1BUCHIAGE TRANCE 6/9/10)Cyber Force -DJ Yoshitaka Remix- 7/9/11)FIRE FIRE 6/9/

  • へうげもの10 著:山田芳裕

    利休亡き後、茶の湯筆頭になった古佐は新たな数寄を求めて朝鮮に渡たる。 一方秀吉には衰えが見え始めていた・・・。 器への飽くなき追求は海をも越え、言葉の壁も越える。 朝鮮の独特の段々になっているボッキリ窯も登場。 しかし、朝鮮の村人に裏切りに合い朝鮮軍に追われるはめに・・・。 無事に帰って朝鮮の器を日のに広めることができるのか!? 今巻の笑いどころは、あの聚楽第のボロ・・・もとい前衛的な屋敷から 伏見に移って立て直した、その名も「うぎゃあ」屋敷!! 相変わらず擬音が好きだな古佐w しかし、奇抜すぎて眩暈がするぞ、この屋敷は・・・。

  • 竜の探索 著:アン・マキャフリー

    パーンの竜騎士シリーズ第2弾。 前作、400年ぶりに空から降る糸胞を駆除するために過去から竜騎士たちを呼び出した。 その7年後、糸胞の危機は徐々に去り始めたが過去の竜騎士たちの不満が募っていた。 そんな中、糸胞の落下周期に乱れが生じ、再度竜騎士たちの団結が必要になったが 過去の竜騎士たちは非協力的であった・・・。 竜の戦士に引き続いての竜騎士物語。 前作の最後戦いはこれからというところで終わってった、期待していた糸胞との戦いは 今作では終わった後だったのでちょっと残念。 アンは糸胞との戦いを中心にせず、竜騎士たちの人間関係を書きたいのかな。 新たな女王竜の飛翔、小さな火蜥蜴、糸胞を駆除する虫、白い竜など新たな出来事も満載。 そして最後は竜騎士たちの価値を問われてまで願う、糸胞の完全駆除に向けた挑戦に挑む! 最初は、登場人物も多く頭に入らないことも多かったが、徐々に覚えてすんなりと頭に 入る

  • テルマエ・ロマエ I 著:ヤマザキマリ

    もしも風呂好きの古代ローマ人が、現代の日に来て近代的な風呂をみたら? そんな、もしもを大真面目に描くとこんなに笑える作品になるとは! 日独特の入浴文化、その文化から生まれた温泉、銭湯、家風呂などなど 普段、自分達には当たり前のものを古代人の視点から見てみると とても特異な、そしてその素晴らしさを再認識できる。 露天風呂で一杯やりた~くなる一冊。