はじめに 本記事は第二回の続きです。前回までの記事を既に見ていることが前提です。 今回は、今後凝ったカーネルモジュールを作るにあたって必要になってくる、デバッグに有用なdebugfsというファイルシステムについて学びます。debugfsはカーネルとユーザとの間で簡単に情報をやりとりするためのファイルシステムです。linuxにはprocfs, sysfsという、このような使い方ができる他のファイルシステムもあります。しかし、前者は原則としてプロセスに関連する情報だけを扱うというルールがあること1、および、後者は扱いかたが少々難しい上に1ファイルにつき1つの値しかやりとりできないという制限があることより、おいそれと使えません。 debugfsは通常/sys/kernel/debugというディレクトリ以下にマウントされています。その下のファイルを読み書きすることによって、カーネルの情報をユーザプ
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