イントロダクション IoTアプリケーションの設計において、様々なアクターの間でどのようなやり取りが行われるのかを時系列で記述できるUMLのシーケンス図は有効です。次の図は、スマートフォンアプリケーションとデバイス、いくつかのウェブサービスにまたがるやり取りを表したものです。典型的なIoTアプリケーションはさらに複雑で、複数の人々が開発を担当することになります。シーケンス図を用いて、どこを誰が担当し、どのようにやり取りするのかを明確にしておくことにより齟齬の発生を防げます。 また、リサーチにおける分析においてもシーケンス図は有効です。往々にして、調査の対象となる現場には様々な登場人物が関わり、その間で複雑なやり取りが発生します。膨大に積み上がった断片的なデータを基にシーケンス図を作成することにより、コミュニケーションのギャップや、不必要なやり取りに時間が費やされているポイントなどを見つけるこ