ウシュグリの集落ジビアニに向かって、ラマリア峰を滑り降りるスキーヤー。(Video by Matic Oblak and Ciril Jazbec, National Geographic) 欧州のジョージアにあるウシュグリ村へスキーに出かけても、おしゃれなホテルやラウンジはおろか、リフトさえもない。実はこうした快適性の欠如こそ、冒険好きのスキーヤーやスノーボーダーたちの間でウシュグリが人気を集めている理由だ(ウシュグリはナショナル ジオグラフィック誌の「今こそ訪れたい「世界の旅先2024」ベスト20」)にも選ばれている)。 世界のスキーヤーを魅了するのは、カフカス山脈の奥深くにたたずむパウダースノーに覆われた山々だ。こうした未整備の斜面は、一般的なスキーリゾートではまず体験できない。(参考記事:「80歳の医師、1人でジョージア・カフカス山脈住民の命を支える」) 中世の趣を残すチャジャシを