筆者はこの5年で、インドネシアのジャカルタ、シンガポール、中国の深センでアパートを借りて暮らしたことがある。どこの国も、日本に比べると「危ないもの」が売っているように思う。例えば、シンガポールの麺料理、ラクサに入っている貝のマリネは鮮度が怪しいことが多く、シンガポール人でもたまに避けると聞いた。 ジャカルタでは、外資系スーパーに並んでいる中で一番安い湯沸かしポットを買った。だが、サーモスタットもスイッチも付いておらず、コンセントを挿している間はどこまでも熱くなる。湯を注いでいる最中に発熱して破裂し、ポットから煙が上がった。小規模だが爆発だ。ショックを受けて、新しいポットを買いに行くまでに数日かかった。新しいポットは日本で売っているものよりもはるかに高い、サーモスタット付きの輸入品にした。 ジャカルタで買った湯沸かしポットは論外かもしれないが、中国でも日本との安全や安心に対する意識の違いを感