南さつま市加世田武田の面高長門さん(72)、妻法子さん(65)宅のネコ「ピン」(メス)が、22歳の元気な姿を見せている。鹿児島県獣医師会は「人間の年齢に例える科学的根拠はない」と前置きした上で、「人間なら百歳以上に相当する長寿の域だろう」としている。夫婦は「1日でも長く元気で生きて」と願っている。 隣接する住宅の建築を始めた1989年3月生まれのピンは、野良猫が室内に上がり込んで産んだ2匹の子猫の1匹。面高さんが初めて飼ったネコで、もう1匹の「ノン」(メス)は10歳で亡くなった。ピンは体重約3キロ。7年ほど前まで畑でネズミを追いかけ木登りしたりしたが、今はのんびり室内で過ごす。 主食はキャットフードで好物はかつお節。夫婦が午前5時に起きると、「起きて待っていますよ」。2人にとって家族同様の存在。法子さんは「一緒に暮らす最初で最後のネコでしょう」と抱き寄せた。