8b/10bはシリアル通信に用いられる伝送路符号の1つ。IBM[1]やソニー[2]による開発を元に ANSI INCITS 230 で規定されたもので、この名称は8ビットのデータを10ビットのデータに変換して転送することに由来する。10b/8bとも。 シリアル通信にはデータと、そのデータを拾うタイミングを作るクロックの存在が欠かせない。8b/10b方式はシリアル・データの中にクロックを埋め込むことで、データとクロックの転送を同じ配線で行うことが特徴である。 データとクロックを同時に通信するときに、LowやHighの状態が長期間に渡って続く場合は、そこからクロックを取り出せなくなることがある。8b/10bではどのようなデータであっても、Low/High状態が4クロック以下になるように変換を行う。これによって、帯域の20%をロスする(=データの割合が8/10になる)代わりに、データとクロックを