タグ

ブックマーク / dohenkutsu.cocolog-nifty.com (16)

  • おわりに&あとがき(親指シフト導入記27): 東京の空の下より

    さて、26回に渡って連載してきた「親指シフト導入記」であるが、今回の記事をもって、とりあえず一区切りをつけさせていただくことにしたい。このテーマについて筆者の言いたかったことは、前回までの記事でほぼ書き尽くした感があるからだ。 思えば最初の草稿を書き始めたのが8月上旬(汗)のことだったから、全ての記事を完成させるまでに3ヶ月近くも要したことになる。 まあ、これにはちゃんとした理由がある。筆者自身がこの間、親指シフトの初心者から中級ユーザー(もどき)へと急激な変容を遂げており、こうした立場の変化に応じて、書きたい内容やテーマも(当初の見通しを越えて)大きく拡がることとなってしまったからだ。(注) (注) 実は草稿を書き始めた時点では、筆者はキーの配列こそマスターしたものの、(まだJapanistを導入する前だったこともあって)NICOLAの真の操作性を体感するには至っておらず、親指シフトの効

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/20
    いくつか思うところにツッコミしたけど、俯瞰すれば良記事群だよな……と感じるところ。震災以降twitterに偏っていたけど、また『長いの』を書いておきたいと思ってしまった。おつかれさまでした!
  • NICOLAの普及へ向けての一試論(下)(親指シフト導入記26): 東京の空の下より

    2 キーボードのレンタル・サービス 2・1 専用キーボードの敷居の高さ 親指シフト普及の大きな障害の一つが、「専用キーボードの高価さ」にあることは周知の事実である。据え置き型のFMV-KB232が約3万円、携帯型のサムタッチでも1万5000円というのは、この不景気なご時世にはやはり敷居が高い。 まあ富士通サイドとしては、採算が取れるギリギリのラインで価格設定をしているのだろう。しかしその採算にしても、けっして多いとはいえない親指シフターの過度な負担に支えられていることは、忘れられるべきではない。(注) (注)将来、専用キーボードがなくなることに備えて、余分に買いこんでいるユーザーは相当数、存在するものと思われる。 とにかくこのままではジリ貧になるばかりであるから、なんとしてもユーザー層を拡大する必要があるわけだが、かといって今さら中途半端に価格を下げてみてもユーザー数が劇的に増えるとは思え

  • NICOLAの普及へ向けての一試論(上)(親指シフト導入記25): 東京の空の下より

    0 はじめに 前回の記事のラストで筆者は、「質的に良いものは残っていくだろう」という趣旨のことを書いた。NICOLA(とそれにまつわるソフトやハード)もそのような文化=作品の一つだと、個人的には確信している。 しかし同時に、どんなに優れた文化であっても、その担い手がいなくなれば容易に衰退し滅んでしまうということも、紛うことなき事実だったりする。人々の生活から切り離された文化(たとえば、博物館の展示品など)は、「生きた文化」としては既にその使命を終えてしまっているのだ。(注) (注)その伝で言えば、2010年にOASYS 100と親指シフト が情報処理技術遺産に指定されたこと(こちらを参照)は、けっして喜ぶべき事態ではないのかもしれない。 ある種の文化遺産に指定されたということは、「国による保護を必要とするほどその文化が衰退してしまった」ということと同義でもあるのだから。 したがって、親指

  • NICOLAが知的生産に及ぼす影響について(下)(親指シフト導入記23): 東京の空の下より

    3 変換スタイルが文章の生成に及ぼす影響 前回の記事で触れた「文章の饒舌化」には、実はもう一つ別のテーマも絡んでいる。「IMEの変換スタイルと文章生成の関連性」というテーマがそれだ。 以下、この問題について詳細に検討することとしよう。 3・1 2つの変換スタイル Japanistでは短い文節ごとに読みを漢字へと変換していくスタイル(文節変換)が推奨されている。この変換スタイルがNICOLA入力と相性がいいことについては、既に言及した(こちらの記事を参照) 一方、ATOKユーザーなどは、ある程度まとまった量の読みを入力してから一気に変換する「連文節変換」を採用している人が多いだろう。 そしてローマ字入力ユーザーも、こちらの変換スタイルを採用している人が多いように思われる(ただでさえ多い打鍵数を減らそうとすると、自ずとこうしたスタイルにたどり着くのかもしれない) もちろん、どちらのスタイルが優

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/17
    「打鍵効率がよければ短文節変換したくなる」ってゆー感触、私は全然感じないんですよね……例えばかえであすかは「文節単位で区切らず、一連の流れのまま打ち切ると気持ちいい」って感じ。配列の癖が絡むのかなぁ。
  • 英文/外來語入力への対処法(親指シフト導入記18): 東京の空の下より

    NICOLAの弱点については既に様々な人が様々な指摘をしているが、筆者自身が特に問題だと感じているのは、英文(正確には半角スペース)と外來語(特に小さいア行を含んだ文字列)の入力がしにくい点である。 今回の記事では、これらの問題に対する筆者自身の対処法について紹介することにする。かなり原始的な?方法なので、どうか笑ってやってください。 1 英文入力について 1・1 空白(Space)キーの打ちにくさ ・JIS(英文)キーボードとの違い ローマ字入力ユーザーがNICOLA(専用キーボード)での入力に挑戦する際、最初にとまどうことの一つが、空白(Space)キーの位置と操作だろう。 現在普及しているJISキーボードでは、最下段中央部のキーの並びが「無変換・空白・変換」となっており、かつ、空白キーがどっかりと広い幅を取っているタイプのものが多い。 こうしたキーの配置に合わせて、IMEも空白キーで

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/13
    NICOLAのア行小書き字が打ちにくいのは、JISかなと違って「ふ・ぶ」との相対位置関係が検討されて無いことが原因。同じ理由で、かえであすかだと「ふ・ぶ」前置は○で「ヴ」前置は×。英文入力の無変換活用は興味深い。
  • 習熟過程についての理論的考察(親指シフト導入記17): 東京の空の下より

    前回まではNICOLAを習得するための具体的な方法や手順についてあれこれ検討してきた。今回はより抽象的・理論的な視点から、親指シフト(及びローマ字入力)の習得過程について考察することを試みたい。 この考察が、親指シフト(NICOLA)に対する初心者や未学者の忌避感(敷居が高いなという印象)を少しでも和らげることに繋がってくれたらいいのだが… 1 習熟パターンの主観的認識モデル 下の図1は、ローマ字入力とNICOLAの習熟パターンを図示したものである。ただし、ここで注意しておきたいのが、これが「実際の習熟プロセスをモデル化したものではない」ということ。 この図が表しているのは、「こんな感じでローマ字入力/親指シフトをマスターしていくのだろうな」と初心者や未学者が漠然と思い浮かべているであろうイメージ(を筆者なりにイメージしモデル化したもの)である。 要は、習熟過程についての初心者ユーザーの主

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/12
    習熟曲線の話は難しいよなぁ……私自身、何回か表現方法を検討してみたけど、正直 http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20101217/1292516317 とか http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20110412/1302614078 のように、歯切れが悪くなってしまったし。
  • NICOLAの習得手順~五十音の練習~(親指シフト導入記15): 東京の空の下より

    1 前置き 1・1 反復練習のススメ ・タイピング・ソフト? 近年はゲーム感覚でキー配列をマスターできる(とされる)タイピング・ソフトも出廻っているようだが、筆者自身は(古い人間のせいか)あまりこの手のソフトに信を置いていない。 漢字の書き取りと同様、結局は反復練習して身体に刻み込ませるのが、タイピングをマスターする最短の道であるように思うからである。(注) (注)もちろん、人には向き不向きがあるので、全ての人に反復練習を押しつけるつもりはない。タイピング・ソフトでの学習の方が向いていると思う方は、以下のページの「親指シフト練習ソフト」などを試してみていただきたい。 ただし、筆者自身はこのソフトを使用していないので、その使い心地や学習の効果については不明。 ・はときいん? とはいえ、ただ闇雲に反復練習をすればいいというわけでもない。たとえば多くの教則は、ホーム・ポジションの右側のキー配列

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/08
    かえで式(http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/keylayout/bin/kaede_method_source.pdf、NICOLAはp.5)でも、同じく50音順にしたな……運動性記憶の定着性では劣るけど、心理的バリアの小ささが(特定の人にとって)大きなメリット。
  • NICOLAの習得手順~準備篇~(親指シフト導入記14): 東京の空の下より

    今回から3回にわたって、NICOLAを習得するための具体的な練習方法について考察していきたいと思う。 ただ前回の記事でも触れたように、ちゃんとした装置を使って正しい順番で課題をクリアしていかないと、途中で挫折したり習得が遅れたりする可能性が高い。 これから親指シフトをマスターしようと思っている方はぜひ、以下のような手順と方法を参考にして学習を進めていっていただきたく思う。(注) (注)もちろん、これから紹介する方法は筆者自身の経験(特に失敗の)から導き出されたものなので、誰にとっても妥当するメソッドではないのかもしれない。 ただ、個々の具体的な実践の中には、役に立ちそうな要素も(なにがしかは)含まれているように思う。 それゆえ、ここで書かれたことを全てその通りに行なおうとしたり、逆に頭から全否定したりするのではなく、自分の適性や環境にフィットしそうな実践を適宜、取り入れながら、自分なりの学

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/08
    親指シフトキーボードとQwertyローマ字(他、下段もよく使う入力法全般)の相性は最悪なので、この順序で使いにくいと感じたらNICOLA練習を先にする方が良いです……これは親指シフトキーボードを3本買った、私なりの感触。
  • Japanistについての暫定的な結論(親指シフト導入記13): 東京の空の下より

    1 NICOLAとJapanistの最強タッグ もともとATOKユーザーだった筆者がJapanistを試してみる気になったのは、「Japanistを使わないと親指シフトのメリットは半減する」という2chの書き込みにインスパイアーされてのことであった(詳細はこちらを参照) 当時、NICOLAの効果に幻滅しかけていたこともあり、いわば藁にすがるような想いでJapanistの導入に踏み切ったわけだが、使い始めてから一月あまり経過した現在、あの書き込みが真実であったことを身をもって実感している。 以前の記事でも書いたように、親指キーを中心としたその操作の統一性(読みの入力と[文節/予測]変換操作のシームレス性)は快適なことこの上なく、ATOKで親指シフト入力を行なっていたときに感じた疲労感や違和感は、この一月で完全に払拭された。 そう、NICOLAとJapanistは、併用することによって初めて、

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/06
    親指シフト=NICOLAという配列+NICOLAキーボード+Japanistの組み合わせで効果を発揮する……って話。IMEがそのままだと「配列変えても」効率アップを実感できないって話はどうなんだろう。
  • Japanistへの要望(親指シフト導入記11): 東京の空の下より

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/05
    1.正直、ユーザーが同人誌(!)を作らないと、満足できる質にはならない予感 2.IMEoffまで入れ替えの要望が出た途端にパニックの予感 3.と4.はバグ 5.飛鳥作者の要望から「姫踊子草」が対応済 ……かなぁ。納得の指摘と思う。
  • Japanistの操作性のツボ(上)(親指シフト導入記9): 東京の空の下より

    Japanistは、ワープロ專用機OASYSの操作性を色濃く引き継いでいることに特徴がある(とされている)。しかし若い人の中には、ワープロ專用機の存在自体を知らないという人も少なくないだろう。 そこで以下では、筆者自身が重要と考える操作上のポイントについていくつか列挙し、個別に説明を加えていきたいと思う。 Japanistの操作性に慣れるための一助にしていただければ幸いである。 1 変換作業の省略 1・1 他のIMEの変換手順 他のIMEの場合、変換作業において以下のような手順を踏むことが多い。 読みを入力する 「変換」あるいは「Space」キーで変換候補を表示させる 適切な候補を選択する 「↓」キー、あるいは候補に振られている番号キーを押して確定(複文節を一気に確定する場合は、「Enter」キーを押す) 次の文節の読みを入力する 1・2 Japanistの場合 しかしJapanistの場

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/02
    短文節変換と長文節変換の話。入力法じゃなくて、入力対象に依存するような気がする……コピータイピングに近ければ前者が、表現ゆれの許容度が大きければ後者が、それぞれ結果的には楽だったりするし。
  • ユーザー辞書をJapanistにインポートする方法(親指シフト導入記8): 東京の空の下より

    maple_magician
    maple_magician 2011/11/01
    変換の癖が違うJapanistに、むやみなインポートは危なっかしい……けど、インポートの補助ツールはあって欲しい感じ。いままでそういう要望がなかった、という話なのだろうか。
  • 日本語入力システムJapanist(親指シフト導入記7): 東京の空の下より

    1 Japanistとの出会い 1・1 親指シフトへの疑念 7月初旬に専用キーボードを使用し始めてから肩や首の凝りはすっかり消え、タイピングも次第にスムーズになってきたことで、筆者のNICOLAの習得は順調に進んでいくかに思えた。 しかし8月に入るあたりから、筆者の中にある疑念が芽生え始めた。「当に親指シフトは速いのか?」という疑念がそれである。 ・実感の欠如 その頃にはキーの配列もだいたいマスターし、ほとんどの文書の作成を親指シフトで済ませられるようになってはいた。しかし、ローマ字入力の頃と比べて「入力が格段に速くなった」という実感がどうにも沸かないのだ。 もちろん、入力にかかる時間をきちんと測定したわけではないので、これはあくまでも筆者の主観的な印象にすぎない。また、以前のように無意識的かつ正確に入力できるタイピングのレベルにまだ到達していなかったことも事実である。(注) (注)おそ

    maple_magician
    maple_magician 2011/10/31
    Japanistの『灰汁のなさ』は、わりとガチな感じである……というか、MS-IME vs ATOK でやっていた「連文節変換精度競争」を、驚くほど完全無視してたし。NICOLAって配列とは別のレイヤーで、欲する人にとって価値がある代物。
  • 親指シフト用キーボードについての極私的な考察(親指シフト導入記6): 東京の空の下より

    1 親指シフト向きのJISキーボード≠親指シフト専用キーボード 今回のドタバタ劇?を通じて強く実感させられたのが、「親指シフト向きのJISキーボード」と「親指シフト専用キーボード」は、似て非なるものであるということ。 どれほどキーの配置やタッチの感触が似ていようとも、細やかな使用感の点で、前者は後者の代用品にはけっしてなり得ない。専用キーボードで入力する経験を積めば積むほど、その思いは強まる一方である。(注) (注)もちろん、筆者が使用したものよりも親指シフトに適したJISキーボードは探せばあるのかもしれないし、例の親指化キットを使えば使用感が多少は改善されるのかもしれない。 しかし、JISキーボードと親指シフト専用のキーボードとでは設計思想が根底的に異なっている以上、また後者には長年に渡る研究開発の成果が盛り込まれている以上、使用感の点で前者が後者を上回ることは究極的にはあり得ないように

    maple_magician
    maple_magician 2011/10/30
    【(注)勝間女史の影響で親指シフトに手を出そうというような人は、その典型だろう。】──勝間女史の追っかけをやってる人は、 http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2010/04/hhkb-pro2-d662.html を見て HHKB Pro にしてるかも……。
  • キーボードをめぐるドタバタ劇(上)(親指シフト導入記4): 東京の空の下より

    1 REALFORCEキーボードの限界 1・1 親指シフトに向いている? やまぶきRの動作が安定していたおかげで、新しい入力方式の習得は順調に進んだ。練習を開始して2週間ほど経った6月の下旬頃には、NICOLAのキー配列もだいたい把握することができたように思う。 ところが、その頃から首や肩が少しずつ凝るようになってきた。当時、筆者が使用していたのは、東プレのREALFORCE91UBKという、けっこう値の張るキーボードである(現在の価格はアマゾンで15000円程度) その柔らかくも弾力のあるキー・タッチは、識者や玄人(ヘビー・ユーザー)の間でも定評があるが、もともと筆者がこの製品を購入したのは、「親指シフト向きのキーボード」という評を読んだからであった。(注) (注)このキーボードを購入したのは、3年前の2008年3月。実はこのとき、筆者も勝間和代の『新・知的生産術』の影響を受けて、親指シ

    maple_magician
    maple_magician 2011/10/28
    「よ」問題、僕の場合は文字入れ替えのほうが現実的って感じたな……ノートのぺらぺらパンタグラフ機が激増中なことも重なって、「そーゆーJISキーボード向けに調節すれば、ハードウェアに困らないじゃん」になった。
  • 親指シフトエミュレータ、やまぶきR(親指シフト導入記3): 東京の空の下より

    周知のとおり親指シフト(NICOLA)では、親指で最下段のシフトキーを押しながら他の指で文字キーを押して入力する「同時打鍵」を多用するため、それに適したキーボードが必要となってくる。 もちろん、専用のキーボードを使うのが望ましいのだろうが、値段がかなり張るので、初心者にとってはおいそれとは手を出しにくい。(注) (注)最も安価な携帯用のサム・タッチ(FKB7628)でも15000円程度、フルサイズのFMV-KB232が3万円弱と、なかなかのお値段である。 さらに、日本語入力システム(兼・IME)のJapanistも同時購入するなら、そこに6000円(Amazonでは4000円程度まで値下がりしている)が加算されることになる… そこで根がケチな(笑)筆者はできるだけ安く済ませるために、手持ちのキーボードで親指シフトを使用する方法を探ることにした。(注) (注)今から考えると、このように「少し

    maple_magician
    maple_magician 2011/10/27
    【今から考えると、このように「少しでも安く済ませよう」というケチ臭い根性が、筆者のNICOLAの習得を遅らせることとなる】──個人的には、JIS KBのほうが(刻印がない分だけ)習得は早まる気もするなぁ……。
  • 1