アメリカで7月21日に公開された映画『バービー』と『オッペンハイマー』両作品の画像をコラージュしたファンアートがSNSで次々と拡散された。コラムニストの河崎環さんは、「米国人の間では、『原爆投下は戦争の終結を早めた英断だった』との認識があり、原爆の犠牲の大きさやむごさが知られていないからだろう。そしてそれは、日本が真正面から原爆の凄惨を訴え知らしめ、抗議することを避けてきた結果でもある」という――。 『バービー』と『オッペンハイマー』で「バーベンハイマー」 「バーベンハイマー」と聞いても、何のことやらピンとこない読者の方が多いのではないか。 7月21日、米国ではグレタ・ガーウィグ監督の映画『バービー』とクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が同日公開された。 実写版『バービー』は、米国文化を代表する着せ替え人形バービーが、現実社会や人形界が浸ってきた過去の価値観に疑問を持ち変革