【今回のまとめ】 1.著名投資家、マーク・ファーバーが87年型の暴落を預言 2.これまでの株価の足取りは、必ずしも似ていない 3.新高値銘柄数が減っているのは、指摘通り 4.企業業績は、余り良くない 5.長期金利の上昇による住宅市場の暗転に注意 マーク・ファーバーの不吉な預言 先週、米国のケーブル・テレビ、CNBCに香港在住の著名投資家、マーク・ファーバーが出演し「現在の米国株式市場はブラック・マンデーのあった1987年と似ている」とコメントし、かなり話題になりました。彼の主張のポイントは: 1.株価指数は上昇しているが、企業収益は余り伸びていない 2.ブラック・マンデーの時は株価指数が上昇しても新高値銘柄数が減った 3.現在、株価指数は新高値近くにあるが、意外に新安値銘柄数が多い 4.ここから20%程度の株価の調整があるだろう です。 私は必ずしもマーク・ファーバーの意見に賛成ではありま
日本は伝統的に製造業が強い「ものつくり大国」だと考えられてきた。 しかし、近年わが国では電機大手企業が大幅な赤字決算を強いられるなど、「ものつくり神話」が終焉したとの見方も浮上している。今後、日本の「ものつくり」は一体どうなっていくのであろうか? わが国の製造業復権のカギは「マーケティング力」の強化にある。 日本企業の根本的な問題点は、「消費者が本当に欲しいものを、適正な価格で作っていない」ことにあるのだ。 これに対して、最近、韓国企業がマーケティング力をテコに、日本企業のライバルとして存在感を高めている。とりわけ「サムスン電子」などの韓国企業は飛ぶ鳥を落とす勢いで台頭している。 日本企業は伝統的に社内で製造部門の発言力が強いため、マーケティングが軽視されてきた。 社長を中心とする企業幹部を輩出するのが製造部門であれば、発言力が強くなって当たり前だ。日本企業が製造部門主導で品質の高い製品を
2013年8月9日(金曜日) 1. TPP参加の大局的な意義 TPP交渉への参加については、輸出が有利になる製造業は歓迎する一方、農業分野などではそのメリットについて未だ意見が対立するなど、立場によって反応が異なるものとなっています。産業別の利害得失は異なりますが、より大きな視点から見れば、TPP交渉は、中国が著しい経済成長によってアジア太平洋地域で存在感を増す中、この地域での貿易ルール作りで誰が主導権をとるのかという問題と密接に関わっています。 TPP参加の決断をしたということは、日本はアメリカと組んで主導権争いに参加する決断をしたことを意味します。それは参加国の間の相互依存関係を強化するのみならず、日米の同盟関係を側面から支援することにもつながります。自由貿易交渉のグループという点だけに捉われると、個別の利害得失に議論が終始してしまいますが、中国が軍事的にも台頭して海洋進出の意欲を高め
■ アジア14都市全てで90%以上の生活者が携帯電話かスマートフォンを保有 ■ アジアのスマートフォン普及は20代男女が牽引。主にソーシャルメディアのツールとして利用 ■ スマートフォン普及率が高い都市(ソウル、香港、シンガポール、台北)では、テレビ、パソコン、スマートフォンが3大メディアに 博報堂では、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』を2000年より毎年、アジアと欧米の主要都市の中・上位収入層を対象に実施し、定期的なレポートを発表しています。今回は、アジア14都市におけるスマートフォン※の保有・利用サービス、メディア接触時間についての分析結果をご報告します。 1.携帯端末(携帯電話またはスマートフォン)は今やアジア各都市で主要なメディアである パソコンの自宅保有率は、都市によって100%~30%と差
週刊ダイヤモンド 企業特集 経済環境が激変するなか、企業が成長を続けるためには、従来の価値観に捉われない長期的な視点による経営戦略が必要だ。経営課題を克服して自社の強みを伸ばすための秘訣を、大企業の経営戦略から紐解いてみよう。 バックナンバー一覧 アステラス製薬は今年、名門とされる発酵創薬研究をやめ、海外の研究所も複数閉鎖する。王者の武田薬品工業を営業利益で上回り、業績は堅調だ。なぜ今、リストラを急ぐのか。その真相に迫った。(「週刊ダイヤモンド」編集部 山本猛嗣) 信じられなかった──。アステラス製薬は2013年度内に発酵創薬研究から撤退する。この決定に発酵創薬研究の責任者は耳を疑った。 無理もない。05年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併してアステラスになって以降も、旧藤沢からの発酵創薬研究部門は社内外から名門と評されてきた。 同部門は1984年、筑波山の土壌細菌から有効成分を発見、93年
──サントリー食品は国内飲料市場では約20%のシェアを握る2位メーカーですが、国内の清涼飲料市場は過当競争にあります。 飲料市場は、人口減の中でも、自然増がまだ見込め、今年も市場全体の出荷量ベースで1~2ポイント伸びることが予想されています。例えば緑茶飲料が全緑茶市場に占めるシェアは20%しかなく、まだ成長余力を残している。上位シェアのメーカーはその分だけ恩恵を被ることができるはずです。 また昨年初年度で900万ケースを売ったオランジーナは1.5リットルなどの大容量をまだ出していない。既存商品の容量のラインアップを増やすなど、まだ成長余地はあります。 シェアの高いカテゴリーの中には、烏龍茶のような成熟市場もありますが、烏龍茶の価値をもう一度理解してもらえるようなリニューアルなども行い、漸減傾向に歯止めをかける取り組みも進めます。 ──海外事業はどう伸ばしますか。 奇策はなく、国内と同様にそ
数字で会社を読む 週刊ダイヤモンドで好評連載中の「数字で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。 バックナンバー一覧 世界最大の家電メーカーの座に君臨するサムスン電子。2012年に売上高約16.5兆円、営業利益約2.4兆円を記録した巨大企業の主力商品は、どのような仕組みで伸びているのか。 6月16日、全米が熱狂するプロバスケットボールリーグのNBAのプレーオフの試合の合間に、あるテレビコマーシャルが放映された。 人気ラップ歌手のJay-Zが登場すると、最新アルバムの制作シーンの映像が流れて、最後に「サムスン」のロゴが浮かび上がる。 実はこれ、韓国サムスン電子のど派手なキャンペーンの告知だ。サムスンはこの最新アルバム100万枚分をまとめて買い上げ、看板商品のスマートフォン「ギャラクシーS4」の購入者に向けて、アルバム発売日前に無
(いしもと・よしのり)高校卒業後、個人経営を失敗しながらも転職を重ねてなんとかゲーム業界に転がり込み、18年目の会社員。ゲームを遊び、作る事に人生を捧げている。三度の飯よりもゲームが好き。ソーシャル、ブラウザ、コンシューマー問わず、やり始めたらトコトン極めてランカー(ランキングに入ること)にならないと気が済まない難儀な性格。 コンテンツ業界キャッチアップPLUS 大好評連載「コンテンツ業界キャッチアップ」の特別バージョン。デジタルエンターテインメント業界注目の新商品やサービスを紹介します。 バックナンバー一覧 ソーシャルゲームといえばガンホーエンターテイメントの「パズル&ドラゴン」が大人気だが、PC向けのブラウザゲームでも、パズドラのような人気の過熱ぶりを見せているソーシャルゲームがある。DMM.comの「艦隊これくしょん -艦これ-」(通称「艦これ」、提供:DMM.com/開発:角川ゲー
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