北海道千歳市の新千歳空港で5日起きた女性客の保安検査すり抜けトラブルは、検査場の職員が現場を離れた隙(すき)を突かれた形だ。女性の意図は不明だが、そのまま飛行機に乗って離陸した可能性もある。2020年東京五輪に向け、空港でのテロ対策も大きな課題となる中、改めて保安体制の見直しが迫られる事態だ。 国土交通省新千歳空港事務所や道警によると、女性による保安検査のすり抜けがあったのは国内線ビル「保安検査場A」。午後0時13分、検査場の職員が航空券に印刷されている二次元コードを機械にかざすよう求めると、女性は「必要があるのか」と尋ねた。職員が別の職員に相談しようと現場…