「“戦闘”では勝っても“戦争”に勝てなかった経験から、ハイブリッド戦争が論じられるようになりました」。ロシア専門家で「軍事オタク」を自称する戦争研究者、東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠さんによる、現代の戦争を理解するための本。第4回は『「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア』です。SNS時代における戦争を考察します。 < 第1回「小泉悠 ウクライナの穀物が標的? 核と生物兵器の危機再び」から読む > < 第2回「小泉悠 戦争のできない21世紀にロシアが始めた『古い』戦争」から読む > < 第3回「小泉悠 いつの時代も戦争の形態は一つだけではなかった」から読む > 戦場だけで勝敗は決まらない 今回は『 「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア 』(P・W・シンガー、エマーソン・T・ブルッキング著/小林由香利訳/NHK出版)をもとに、「ハイブリッド戦争」について考