<Jリーグ発足の年から日本サッカーを見守り続けた「イングランドの日本ファン」が断言、日本は名実ともに世界のサッカー強豪国になったが......> 僕が日本に来て最初の年に、Jリーグは発足した。ラッキーなことに、短期間ガンバ大阪のインターンシップを経験して、この黎明期を間近で見ることができた。 僕の最初の感想は、興味をそそられるほどの才能が全チームに満遍なく存在するわけではないな、ということ。ファンはサッカーを「分かって」いなかったし(例えば選手がただロングキックを蹴っただけで歓声が上がったし、今となってはあの騒がしい「チアホーン」を覚えている人すらいないだろう)、1年目のド派手さは泡のごとく立ち消え、日本は「アジアのベストチームの1つ」以上に行くことに苦戦していた。 経営危機に陥るクラブが出てきて、スポンサーが撤退し、観客数が落ち込み、経営陣がJリーグのフォーマットをいじくり続けるなかで、