国土交通省は24日、東日本大震災の復興支援を目的に始まった東北地方の高速道路無料化について、来年3月31日で終了することを決めた。 政府は平成23年度第3次補正予算で、3月末までの必要経費250億円を手当てした。しかし、春以降は交通量が増えて経費がかさむことなどから、厳しい財政事情の中、24年度予算への計上は見送られた。 前田武志国土交通相は24日の会見で、「原発事故などで苦境に陥っている地域などへの対応は別途考えていきたい」と述べた。 政府は、東京電力福島第1原発事故に伴う避難者や、津波被害で遠隔地に避難した被災者らについて、高速道路会社の負担による無料措置を4月以降も当面続けられるよう検討する。 【関連記事】 「東北へ行くことが支援」三鉄復旧に110億円 保護者引き渡し後、小中学生120人犠牲 被災3県 もんじゅ関連予算25%減、研究開発凍結 24年度予算案 実質的に過