ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (20)

  • アジアの自由主義系シンクタンクの年次総会、Asia Liberty Forum2022開催

    <アジア地域で活躍する自由主義系シンクタンクの関係者が集う年1度のイベントが開催された......> 9月29日・30日にフィリピン・マニラでAsia Liberty Forumが開催された。同イベントはアジア地域で活躍する自由主義系シンクタンクの関係者が集う年1度のイベントである。参加国が持ち回りで開催しており、筆者も過去にインド、ネパール、マレーシア等で開催された同イベントに参加している。 Asia Liberty Forumは米国のアトラス財団がコーディネートしている。同財団は著名なシンクタンクであるロンドンのIEAを設立したアントニー・フィッシャー氏が1981年に設立し、その後世界中の自由主義系シンクタンクの育成・組織化に尽力している。現在では、アトラス財団は知る人ぞ知る世界の自由主義ネットワークの一つであり、100か国以上参加し、数百に及ぶシンクタンクが組織化されている。欧州では

    アジアの自由主義系シンクタンクの年次総会、Asia Liberty Forum2022開催
  • 犯罪が後を絶たないのは、日本のトイレが構造上世界一危険だから

    <防犯ブザーや監視カメラの導入よりも根的に変えていくべきことがある> 先月、香川県善通寺市のスーパーの女子トイレに自衛官が侵入し、個室の下からスマートフォンを差し向け、盗撮しようとして逮捕された。京都市の飲店でも、警察官が女子トイレに侵入し、個室の上からスマートフォンで盗撮したとして逮捕された。長野県諏訪市では1月、公衆トイレの女子トイレ内に高校生が侵入し、わいせつな行為をしようとして逮捕された。 なぜこうもトイレで犯罪が頻発するのか。 それは、日のトイレが構造上、世界の中で最も犯罪が起きる確率が高いからである。なお、これはあくまでも「構造上」の評価なので誤解のないように願いたい。 日のトイレが世界一危険だとする理由は、トイレの設計が場所の犯罪誘発性に注目する「犯罪機会論」に依拠していないからだ。対照的に海外のトイレの設計には、防犯対策のグローバル・スタンダードである「犯罪機会論」

    犯罪が後を絶たないのは、日本のトイレが構造上世界一危険だから
    marumarumaru1234
    marumarumaru1234 2022/11/05
    「世界一」とするだけの根拠が何ら示されなくてワロタァ!
  • プーチンは「癌とパーキンソン病が進行」との記載が...ロシア政府関係者のメール流出か

    Alleged Leaked Emails Reveal Putin Has Pancreatic Cancer, Suffers From 'Memory Loss' <「謎の注射痕」動画で重病説が再燃していたプーチンだが、英紙が入手したメールには「すい臓癌とパーキンソン病と診断された」と書かれているという> ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の健康不安説が取り沙汰される中、同氏が「すい臓がんとパーキンソン病の診断を受けた」とするメールの存在が明かされた。プーチン「重病説」は長くささやかれており、ウクライナ侵攻後には血液のがんなどを患っているとの噂も飛び交った。最近ではロシア国防省が公開した動画内で、プーチンの手の甲に「静脈注射の痕」のようなシミが見えたとして疑惑が再燃していた。 ■【動画】プーチンの公式動画に「怪しい注射の痕」...やはり「がん治療中」なのか ロシア政府は以前から、う

    プーチンは「癌とパーキンソン病が進行」との記載が...ロシア政府関係者のメール流出か
  • 戦闘で勝ち目なしと悟ったプーチンが頼る「冬将軍」...エネルギー施設攻撃の姑息な狙い

    ロシアのドローン攻撃を受けたウクライナのエネルギー施設(10月27日) State Emergency Service of Ukraine/Handout via REUTERS <ウクライナで、エネルギーインフラを標的にした攻撃に重点を置き始めたロシア。なんとか「冬将軍」を味方につけたいとの狙いが透けて見える> [ロンドン発]ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11月3日の演説で「ロシアのエネルギーテロに耐えることが今、私たちの国家的課題である」と訴えた。ロシア軍は前線で戦果をあげられないため、冬将軍の到来を前に「エネルギーテロ」でウクライナ軍を後方から支えるウクライナ国民の動揺を誘っている。 「全国各地のエネルギーインフラに被害が出ている。今晩の時点だけでも約450万人が緊急安定化計画に基づいて一時的にエネルギー消費を停止している。エネルギー産業に対するテロに訴えたことは

    戦闘で勝ち目なしと悟ったプーチンが頼る「冬将軍」...エネルギー施設攻撃の姑息な狙い
  • ほぼ光速のジェット噴流が中性子星の衝突で形成されていた...ハッブル望遠鏡が捉える

    <中性子星同士の大規模な衝突によって生じたジェットを、NASAのハッブル宇宙望遠鏡が捉えた。高密度の連星中性子星が衝突し、膨大な量のエネルギーを放出した......> 中性子星同士の大規模な衝突によって生じたジェットを、NASAのハッブル宇宙望遠鏡が捉えた。NASAの発表によると、その速度は光速の99.97%に達したという。 爆発現象自体は、2017年8月に観測されたものだ。世界各地の天文台や宇宙望遠鏡など計70の観測拠点において、重力波および電磁波がいっせいに検出された。この事象には、重力波イベントGW170817の名称が与えられている。 重力波と電磁波の発生源として、天体の合体イベントが発生したと推定されている。天文現象を検知する手がかりとなる重力波などをメッセージと呼ぶが、この2種のメッセージによって中性子星同士の合体が観測されたのは、今例が初であった。 NASAは、時とともに変化す

    ほぼ光速のジェット噴流が中性子星の衝突で形成されていた...ハッブル望遠鏡が捉える
  • 世界の港を次々と支配する中国...国有「海運」企業が遂に「正体」を露わにし始めた

    PHOTO ILLUSTRATION BY NEWSWEEK; SOURCE IMAGES: FLAVIO COELHO/GETTY IMAGES, ZF L/GETTY IMAGES <貨物だけでなく共産党員や軍事委員を大量に乗せた中国国有企業の商船が、中国マネーが投じられてきた世界の港に解き放たれる> 北海からエルベ川に入り、ドイツ最大の港ハンブルクを目指す大型貨物船リブラ号。甲板には色とりどりのコンテナがレゴのブロックのように積まれている。その姿は、世界の海や川を行き交う大型貨物船と何も変わらないように見える。 だが、リブラ号は単なる商船ではない。中国の国有企業・中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)が運航するこの船は、貨物だけでなく、中国共産党の下部組織や軍事委員も乗せている。船員も党に忠誠を誓い、国の経済力や国力の増進に努めることになっている。 中国自身も、リブラ号のような船を「浮

    世界の港を次々と支配する中国...国有「海運」企業が遂に「正体」を露わにし始めた
  • 上位表示20%が偽情報のTikTok──偽医療情報だけでなく、政治に関するフェイクもいっぱい

    若者に人気のTikTokだが、検索結果の上位にはしばしば偽情報が表示される PHOTO ILLUSTRATION BY NEWSWEEK, SOURCE PHOTO BY BORIS ZHITKOV/GETTY IMAGES <親会社バイトダンスには中国政府も出資。アメリカ大統領選や、ロシアによるウクライナ侵攻と虐殺を捏造とする動画も。若者に人気があるだけに、どう付き合えばいいのか?> 「アローハ、皆さん!」 キッチンに立つ若い女性がスマートフォンの画面からほほ笑みかける。「3日か4日前、私、いま流行してるやつをすっかり治せる薬を作ってみた。ヒドロキシクロロキンって言うの」 ヒドロキシクロロキンはマラリアなどの治療薬だが、新型コロナウイルスがアメリカに上陸した頃、当時のドナルド・トランプ米大統領が感染予防に効くと吹聴し、大いに話題になった。 ただし、後にほとんどの専門家や米規制当局によって

    上位表示20%が偽情報のTikTok──偽医療情報だけでなく、政治に関するフェイクもいっぱい
  • 習近平に仕える6人の「無力な男たち」...それでも、彼らであるべき理由があった

    7人の最高指導部を含む政治局員の顔触れが決定して、習近平総書記は異例の3期目入りを果たした TINGSHU WANGーREUTERS <中国の新しい共産党政治局の常務委員は、習近平に忠実なだけの地味で無力な60代の男ばかり──いったいこの男たちは何者なのか> 世界の注目を集めた中国共産党の第20回全国代表大会も、終わってみれば習近平(シー・チンピン)の独り勝ちだった。かつて有力だった中国共産主義青年団(共青団)の残党は一掃した。前任者の胡錦濤(フー・チンタオ)は閉会式の途中で退席させた。党規約の改正では、自らの「核心」的地位の擁護を盛り込ませた。そして党政治局の常務委員(最高指導部)は全て身内で固めた。 今回の人事には、党内派閥への配慮もなければ、経済界の改革派を抱き込む意図も感じられない。改革派に近く、一定の実績もある胡春華(フー・チュンホア)と汪洋(ワン・ヤン)は共に降格処分。現役の常

    習近平に仕える6人の「無力な男たち」...それでも、彼らであるべき理由があった
  • 日本の研究グループが世界新の成果 今さら聞けない「超伝導」の基礎と歩み

    超伝導の特徴は「マイスナー効果」が起こること。超伝導体の上に磁石を乗せると空中に浮かぶ「磁気浮上」が観察される(写真はイメージです) ktsimage-iStock <生活に直結する実用的な科学技術で、日人研究者の貢献も目立つ超伝導研究。発見されてからの100年の歴史と応用例について概観する> 成蹊大、東大などの研究グループは、世界最高の超伝導臨界電流密度(Jc)を持つ材料を作成したと発表しました。マイナス269℃で、1平方センチメートル当たり1億5千万アンペアを達成。総合科学誌Nature系の専門誌「NPG Asia Materials」に掲載されました。 超伝導(「超電導」とも記述)は、研究の発展の節目ごとに何度もノーベル賞を受賞しており、日人研究者の貢献も顕著な分野です。医療用のMRI(磁気共鳴画像診断)などで、すでに私たちの生活にも導入されている、実用的な科学技術でもあります。

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  • ハロウィーンの悪夢、梨泰院は「一瞬で」地獄になった

    Itaewon Survivors Share Harrowing Accounts: It 'Happened in a Moment' <韓国の繁華街・梨泰院で154人が圧死する大惨事が発生した。現場に居合わせた人々が恐怖の夜について証言した> 10月29日の夜、ハロウィーン・イベントが行われた韓国有数の繁華街・梨泰院で大惨事が起きた。事故の現場にいて難を免れた目撃者たちが当時の状況を明らかにした。 「昨夜は、たくさんの人が集まっていた。みんなどうしたらいいのかわからずにいた。やってきた警察官は、人々を引っ張り出した。たくさんの人が地面に倒れた人々の蘇生を試みていた。すべてが一瞬の出来事だった」とアブド・アルカデール(31)は30日にコリア・タイムズに語った。 韓国メディアの報道によると、30日午後の時点で、少なくとも154人が死亡し、133人が負傷した。ソウルのナイトライフの中心地と

    ハロウィーンの悪夢、梨泰院は「一瞬で」地獄になった
  • Dappi問題で置き去りにされた「敵」を叩くより大事なこと

    疑惑の追及も、政党の情報発信に関する議論も中途半端なままだ(引用元:https://twitter.com/dappi2019) <自民党とのつながりが指摘される謎のツイッターアカウント「Dappi」の正体は未だ不明だが、この話題への関心が薄れるとともに政党とメディアに関する重要な論点も放置されたままだ> 「Dappi」をご存じだろうか。与党を擁護し、野党政治家やメディアをターゲットに、罵倒と捉えられてもおかしくない投稿を繰り返したツイッターアカウントだ。 昨年10月、立憲民主党の2議員がこのアカウントを運営していたIT関連企業を名誉毀損で訴えた。この企業はウェブサイトや広告の企画・制作を請け負う会社で、主だった取引先の1つに自民党の名前があったことで、ネット上の話題を一手に集めた。 私はまだ決着がついていない訴訟の行方に大いに注目にしているのだが、この一件が注目を集めた最大の理由について

    Dappi問題で置き去りにされた「敵」を叩くより大事なこと
  • 悪意を撒き散らすひろゆき発言への危機感

    ひろゆき発言は、沖縄の基地反対運動も「座り込みか否か」の問題に矮小化した Issei Kato-REUTERS <世の中には、マイノリティからの告発や、人権問題は社会全体の責任で解決すべきであるという「正論」から自由になりたい者が存在する> 10月17日、ネット掲示板2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)」創設者で、実業家かつコメンテーターのひろゆきが、日の医療費が逼迫していることを理由に「『寝たきり老人の胃ろうに保険適用しません。飯がえない老人は自費で生き残るか諦めてください』と言える政治家が必要になります。」とTwitterで述べ、物議を醸した。ひろゆき氏は近年、若年層にも人気があるというが、このような反人権的な発言が「正論」として世の中に受け入れられていく状況には危機感を持っている。 胃ろうの是非は経済問題ではない 口で事をすることが難しくなってしまった人に、胃に管を通して栄養

    悪意を撒き散らすひろゆき発言への危機感
  • 日本国民の「韓国への感情」の深刻さを、韓国はまったく理解できていない

    スペイン・マドリードでのNATO首脳会議で対面した岸田首相と尹大統領(6月29日) Jonathan Ernst-Reuters <尹政権が日韓関係の改善に向けた努力を無駄にしかねない言動を繰り返してしまうのは、日歴史認識問題がどれだけ深刻に受け取られているかを理解していないから> 「決まっていないことを言うなよな。逆に会わないぞ」 9月21日、ニューヨークにて岸田首相と尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の間での対面が実現した。両首脳が会うのは6月に続いて2回目。前回はマドリードでのNATO首脳会議拡大会合を利用、そして今回は国連総会と、共に単独の対面ではなく国際会議の場を利用したものだった。 この対面の実現までには紆余曲折があった。5月の尹新政権発足後、関係改善のため接触を続ける両国は、2019年12月以来途絶えている首脳会談実現に向け協議を続けてきた。 事件が起こったのは9月15日。韓

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  • 「1日で20億ドル失った」ブランドにも弁護士にも見限られたカニエ・ウェスト、業界追放か

    相次ぐ暴言、問題発言で「四面楚歌」に(写真は2月13日、SoFiスタジアムでスーパーボウルを観戦するウェスト)  Mark J. Rebilas-USA TODAY Sports/File Photo via REUTERS <かねてより言動が問題視されてきたカニエ・ウェストだが、反ユダヤ発言で批判が高まり、関係企業が相次いで契約解消を発表。ギャップ、バレンシアガ、そしてアディダスも> SNSでの反ユダヤ主義的な発言で物議を醸しているイェ(Ye、改名後の現在の名)ことラッパーのカニエ・ウェスト(45)が、止まらぬヘイトスピーチで業界追放の危機に直面している。 ファッションデザイナーとしても活躍し、大手ブランドとの契約でビリオネアに上り詰めたウェストは、自身の言動によってわずか1日で20億ドルを失ったとインスタグラムに投稿した。 ドイツのスポーツ用品大手アディダスや米大手衣料品チェーンスト

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  • 狂ったプーチン、軍事侵攻の目的は「非ナチ化」から「悪魔祓い」に

    モスクワ赤の広場でウクライナ4州の併合を宣言して世界を敵に回したプーチン(9月30日、テレビ中継)REUTERS/REUTERS PHOTOGRAPHER <ウクライナを「非ナチ化」するための特別軍事作戦は、いつの間にか世界の「悪魔主義」との戦いへとロジックが変化、ロシア正教会もプーチンを「首席エクソシスト」に任命するなど危険な兆候が露わになってきた> ロシア正教会はこのほど、同国のウラジーミル・プーチン大統領を、悪魔祓いをする「首席エクソシスト」に任命した。 ロシア政府は、ウクライナへの軍事侵攻の目標を「再定義」しようとしているようだ。2月24日に「特別軍事作戦」としてウクライナへの侵攻を開始した時、プーチンはその目標をウクライナの「非ナチ化」だと述べていた。だがロシア政府の最高意思決定機関である安全保障会議は今、それを「脱サタン化」という言葉にすり変えつつある。 安全保障会議のアレクセ

    狂ったプーチン、軍事侵攻の目的は「非ナチ化」から「悪魔祓い」に
    marumarumaru1234
    marumarumaru1234 2022/10/28
    ロシア人の世界観だと実は合理的なのでは?単純に狂ったという見方は多分妥当じゃない。(これは侵略を擁護しているわけではなく、彼らの世界観の背景、文化を考えてみる必要があるということだ)
  • 習近平が党大会で語っていた不穏な未来

    第20回共産党大会の初日に過去5年間の活動報告をする習近平党総書記(10月16日、北京) XINHUA/AFLO <中国が低成長期に入ったことを認めながらも、深刻な経済問題への対処法は不透明。3期目続投となった習が発表した活動報告を、5つのポイントで読み解く> 5年に1度開かれる中国共産党の党大会。20回目の今回は、習近平(シー・チンピン)総書記(国家首席)が異例の3期目就任を決める場として、大きな注目を集めてきた。 だがまずは、この5年間の実績を党員に説明しなくてはいけない。 だから党大会の初日、習は北京の人民大会堂の大舞台で、活動報告を読み上げた。トップ続投を狙っているだけあって、そこからにじみ出るメッセージは継続性だ。 中国を取り巻く環境は厳しさを増しているが、経済も外交もこれまでどおりのアプローチを粛々と続けるというのだ。 中国だけでなく、世界は「過去100年来経験したことのないほ

    習近平が党大会で語っていた不穏な未来
  • 日本でまともな「ベンチャー企業」が育たない理由...本当の問題は資金調達ではない

    <岸田政権が進める大企業によるベンチャー買収の促進策は、日における起業を活性化させるには正しい方針だ。ただ具体的な方法については実効性に疑問が残る> 政府が、大企業によるベンチャー企業買収を促進する施策について検討を始めている。ベンチャー企業を買収した場合、株式取得額の25%を課税所得から控除する案が出ているという。岸田政権は2022年を「スタートアップ創出元年」と位置付けており、税制優遇することによってベンチャー企業にとっての「出口戦略」を容易にし、起業の活性化につなげる。 大企業による買収を促進する今回のプランは、的外れなベンチャー支援策ばかり繰り返してきた日政府としては、珍しく正しい方向性といえる。日においてベンチャービジネスが活性化しないのは、資金が集まらないことが原因であるという説が、まるで神話のように語られてきたが、これは事実ではない。 日国内のベンチャー投資金額は年間

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  • 道の米粒を拾った夫婦を、歩けないほど「タコ殴り」に...北朝鮮の悪化する食糧事情

    <共同農場で働く夫婦が「落ち穂」を拾っただけで、警備員から激しい暴行を加えられた。深刻な糧事情で北朝鮮社会が余裕を失っていること示す一例だ> 北朝鮮の農民は、協同農場の収穫物を横領し、市場に売ることで現金収入を得てきた。来、収穫物は国に収め、一定量を分配してもらう形となっていたが、これがうまく機能せずべていけないために、そうするしかないのだ。 当局は度々、警告を発して取り締まりを強化していたが、そんな中で悲しい事件が起きてしまった。平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 首都・平壌郊外の平城(ピョンソン)市の雲興里(ウヌンリ)の協同農場で働いている40代のキムさん夫婦は、今月初めのある日、仕事を終えて午後9時ごろに農場を出た。あぜ道には落ち穂がたくさん転がっていた。 一般的に北朝鮮の農場には、そもそもトラックが少なく、あったとしても燃料が足りずに使えないため、

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  • 世界各国で続発、中国人が突如「姿を消す」事件...見えてきた黒幕「海外110」とは?

    中国は国外に実質的な「中国人のための警察署」を設置し、問題のある人物の中国への帰国を促しているが、これが国際的に問題視されるように> 10月22日に第20回中国共産党の党大会が終了した。習近平総書記が史上初の3期目に突入し、今後5年間は、習近平体制が続く。 習近平が権力基盤を盤石にした理由の一つには、これまで容赦なくパージを続けてきたことがあると言える。米ワシントン・ポスト紙によれば、「習近平が2012年に権力の座についてから、当局は270万人以上を捜査し、150万人以上を処罰した」という。台湾メディアでは、習近平は、「タイガー」とも呼べるような権力を持つ高官たちから、地位の高くない「ハエ」までをパージしてきたと報じられている。 そんな中国だが、最近、さらに別の疑惑が取り沙汰されている。世界中で、中国人を「取り締まる」活動を実施していることが、スペイン部を置く中国に特化した人権団体「

    世界各国で続発、中国人が突如「姿を消す」事件...見えてきた黒幕「海外110」とは?
  • 自称「大国ロシア」の没落が変える地政学──中国の見限りと寝返りが与える影響

    ウクライナ軍に破壊されたロシアの戦車が草原に(今年8月) ALEX CHAN TSZ YUKーSOPA IMAGESーLIGHTROCKET/GETTY IMAGES <もともと経済力がないロシアの地位が沈んでも、世界に与える影響はほとんどない。むしろ重要なのは、この「帝国」崩壊後の東アジアと世界の勢力図が大きく変わること> 9月5日、ロシアの東端カムチャツカで若者の開く環境問題フォーラムに出席したウラジーミル・プーチン大統領は、「(日ではなく)ロシアこそ日出ずる国」なのだと宣明した──。 そんな子供じみたことはどうでもいいが、ロシアのこれからはむしろ「日没する国」になるのであるまいか。 ウクライナ戦争で、ロシアの勝利は遠のく一方。中国も中央アジア諸国もロシアから距離を置く。プーチン大統領は、ウクライナを勢力下に止めようとして、かえってロシアの地位低下を速めている。 それでもロシアは外交

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