来季もTBSホールディングスが保有することになったプロ野球横浜ベイスターズの加地隆雄球団社長は28日、住生活グループとの球団売却交渉の決裂理由を「一番大きな問題はフランチャイズ。横浜から出て、新潟、草薙(静岡)、京都と違うところでやりたいと(住生活側は)主張し続けていた」と語った。また、「物を売るかのように野球を扱われては困る」と住生活側への不快感を示した。 一方、住生活グループの潮田洋一郎会長も同日、交渉決裂の主因が本拠地移転だったことを示唆。「金額面はまったく問題なかった。われわれとしても値切ることはなかった」と、TBS側の価格提案に不満がなかったことを強調した。 また、潮田会長は、毎年約20億円の赤字を出し続けている球団経営に関して「恒常的に赤字が出る体質は異常。そんな体質で長く経営できるわけがない」と、これまでの球団経営の緩みを厳しく批判した。