自民党の加藤紘一元幹事長が、BS放送の番組で、拉致被害者を北朝鮮に戻すべきだったと発言して、家族会などから抗議される事態になっている。その矛先は、盟友の山崎拓前副総裁にまで及んでいて、事務所でも困惑している様子だ。 「当然です。国家と国家の約束ですから」 加藤紘一氏は、2008年7月7日夜に日本BS放送の番組「大人の自由時間」に出演し、司会で漫才師の西川のりおさんらと対談した。そこで、北朝鮮の拉致問題がテーマになり、曽我ひとみさんら拉致被害者5人が2002年10月15日に日本に帰国したときのことが話題になった。 西川さんから、被害者を戻した方がよかったか確認され、加藤氏は、 「当然です。国家と国家の約束ですから」 と断言。その理由について、「あんな北朝鮮みたいな国に、日本は政府と政府の約束さえ守らない国だと言われるのは、片腹痛い」などと述べた。そして、当時の安倍晋三官房副長官が「戻すべきで