将棋名人戦第1局2日目の10日午前9時45分ごろ、本社が観戦記を依頼したフリーの観戦記者(75)が、対局者の羽生善治名人に対し、扇子を差し出してサインを求めた。羽生名人は44手目を考慮中だったが、これに応じた。昼休みの休憩中に本社の担当者が観戦記者に厳重に注意した。観戦記者は「うかつだった」と話している。 ■厳重に注意した 朝日新聞社広報部の話 今回の行為は、対局者に対して礼を失した行為で、両対局者には対局終了後に謝罪します。また観戦記者には厳重に注意しました。両対局者はもちろんのこと、主催する名人戦実行委員会のほか、関係者にご迷惑をおかけしたことを深くおわびいたします。