広島県の小学校内で教え子10人に乱暴したとして、強姦(ごうかん)や強制わいせつなどの罪に問われた元教諭、森田直樹被告(43)の公判が2日、広島地裁(奥田哲也裁判長)であり、被害女児の母親2人が出廷。「娘の笑顔や生活を返して」などと意見陳述し、厳罰を求めた。 本人らの希望で実現。母親の1人は「(教諭という)立場を使って性欲を満たす。本当に憎くてたまらない。二度と起きないようにしてほしい」と語気を強めた。 もう1人も「娘はPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、今も怖い夢を見てうなされている。『生きる意味がない』とリストカットもした」と時折言葉を詰まらせ、「法律上はできないと分かっていても、被告を死刑にしてほしい」と述べた。 次回公判は7月1日。検察側が論告、弁護側が最終弁論し結審の予定。