9月の民主党代表選をにらみ、鳩山由紀夫前首相(63)が永田町を飛び回っている。菅直人首相(63)の再選支持を表明し、首相と小沢一郎前幹事長(68)との仲介役を買って出た一方、側近議員が「菅降ろし」に傾く小沢グループとの連携に動いているのだ。国民にそっぽを向かれ、選挙前に退いたと思えば、後にキングメーカーとして君臨するかのようなこの身の処し方は、どことなく自民党の森喜朗元首相(73)に重なる。ハトの進化ならぬ“森化”は、日本になにをもたらすのか。 6月初めに突然、首相辞任をしたばかりの鳩山氏が、生き生きとしている。 テレビ番組の収録で菅首相に苦言を呈しながらも、「菅首相に代わったばかりで、降ろすということにはならない」と再選支持に言及。その日の夜には、小沢氏、輿石東参院議員会長(74)と都内で約1時間半会談し、首相からの面会要請に応じない小沢氏についても「2人の間を取り持たないといけない