「法相はいいですよ。(答弁は)二つだけ覚えておけばいい。『個別事案についてはお答えを差し控えます』。分からなかったら、これを言う。これでだいぶ切り抜けてきた。あとは『法と証拠に基づいて適切にやっている』」 柳田稔法相が14日に地元・広島での大臣就任祝いの会でこうあいさつしていた。自民党の河井克行氏が16日の衆院法務委員会で指摘した。 河井氏は発言録を手に「国会軽視。これさえ使えばうるさい国会を切り抜けられるということか」と追及。柳田氏は「仲間内の話」と強弁していたが、審議が止まると「誤解を与える発言をおわびする」と頭を下げた。 柳田氏は尖閣事件で答弁に窮する場面が多かった。紋切り型答弁で「切り抜けた」とすれば問題だ。早速、参院自民幹部も「問責決議案の候補第1位だ」。補正予算案の参院審議入りを前に「問責予備軍」に加わった。(南彰)