赤いドロドロのゴムのような液体から引き上げられている携帯──。この鮮烈なデザインイメージは、“メカメカしい”携帯を見慣れている我々に衝撃をもたらした。吉岡徳仁氏のデザインによる「MEDIA SKIN」が、11月2日、東京・聖徳記念絵画館内で公開された。 「身体に最も近いプロダクトとは、携帯電話なのかもしれない」──。吉岡氏はMEDIA SKINの紹介としてそう記している。名刺入れを細長くしたくらいの大きさのMEDIA SKINは、樹脂とも革ともつかない、微妙なぬくもりを持った素材で覆われている。 「いまの時点では、この質感を実現できる素材はない。しかし薄く弾力と暖かみを持つ素材を追求していきたい」と、au design projectを率いるKDDIの小牟田啓博氏は商品化へ向けた意欲を語る。 MEDIA SKIN自体は2.4インチ程度の液晶を搭載したフリップ型端末だ。厚みは10ミリ程度しか