「プロジェクトの進捗は遅れるもの」という考えはもう許されない。追加メンバーの投入やスコープダウンが難しくなったことで、工程やタスクごとに進捗を守ることが求められる。チームのマネジメントや個人の仕事を工夫し、進捗遅れを一掃しよう。 ITベンダーA社のプロジェクトマネジャーである山田氏(仮名)は2年前、システム開発の進捗遅れで、悔しい思いをした。それは、外資系のユーザー企業B社の勤怠管理システムの構築を担当したときのことだった。 このプロジェクトは当初、A社の別のプロジェクトマネジャーが担当していた。しかしB社の勤怠の業務ルールが極めて複雑なこともあり、途中からプロジェクトが進まなくなった。そこで、勤怠管理システムの構築経験が豊富な山田氏が、プロジェクトマネジャーとしてプロジェクトを引き継ぐことになった。 プロジェクトオーナーであるB社の人事部長と協議して納期を設定し直したが、要件定義を最初か
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