総務省は、「ユビキタス特区」を北海道や沖縄などに08年1月をめどに創設する。利用されていない周波数帯を活用し、通信と放送を連携したサービスや、次世代携帯電話、ネット家電に関連する開発・実証実験などを行う。 特区では、利用されていない携帯電話用の周波数帯を、混信が生じない範囲で有効活用できる環境を整備。短期で免許処理できる実験用無線局制度も作り、無線を利用した実験が行えるようにする。 固定・移動通信、放送を連携させたサービスの開発や、次世代携帯電話に関する実証実験、自動車、家電、ロボットと通信を組み合わせたサービスなどを開発するプロジェクトを実施する。他国に「ユビキタス姉妹特区」を創設するようにも働きかける。 北海道と沖縄のほか、情報通信技術の研究を行う企業や大学の研究所が複数存在するエリアにも創設する。IT技術の国際競争力強化などを目指す「ICT改革促進プログラム」の一環。