ファッション分野でのデータ活用が進んでいる。インターネット経由で服を購入する人は年々増加しており、そうした購買者のデータが得られるからだ。最近は、ファッションに関するSNSの投稿やECサイトの購買データからファッショントレンドの予測をするという、ディープラーニング(深層学習)の応用研究も散見されるようになってきた。 筆者は「IQON(アイコン)」という女性向けファッションアプリから利用者の行動を分析している。同アプリの特徴は、複数のECサイトで掲載される商品を横串で閲覧できることだ。ユーザーは約7200ブランド、約190万点の商品数に上るファッションアイテムの情報を見たり、アイテムを組み合わせてコーディネート画像を作成したりして楽しんでいる。IQONアプリから得られる行動ログの分析がどのような知見を与えてくれるのか、一例を紹介したい。 IQONユーザーは、あるコーディネート画像が気に入れば