Case: The Voice of Art 2010年に行われた調査によると、「機会がないから」「敷居が高いから」といった理由で、ブラジル人のおよそ7割もの人が美術館を一度も訪れたことが無いといいます。 そんな中人々にもっと美術館に親しんでもらおうと、ブラジルのIBMが人工知能『Watson』を活用し、サンパウロ州立美術館におけるガイドサービスを開発しました。 これは館内に展示されている作品について、歴史、新聞記事、作者の自伝、社会で起こったこととの関連性などの情報を6ヶ月間かけてWatsonに学習させ、来館者からの様々な質問に答えられるようにするという取り組み。 美術館や観光地などでよくある音声案内とは異なり、人々の疑問・質問にその場で答えるインタラクティブな仕掛けが特徴です。 利用者は入り口で貸し出されるスマホとヘッドフォンを使い、気になる作品についてWatsonに自由に問いかけるこ