2015/10/26 時代を切り取る新刊本をさまざまな角度から紹介する「Book Picks」。毎週月曜日は「10分で読めるビジネス書要約」と題して、今、読むべきビジネス書の要約を紹介する。 今回取り上げるのは『気仙沼ニッティング物語』。震災翌年の2012年、糸井重里氏が主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」のプロジェクトとして、気仙沼で編み物の会社を立ち上げる「気仙沼ニッティング」がスタートした。その代表を務める御手洗瑞子氏は、マッキンゼーのコンサルタント、ブータンの公務員というキャリアを持つ変わり種。そんな彼女が、震災によって経済が壊滅した気仙沼で、これまでにない企業を立ち上げる様子を描いたのが本書だ。 ハーバード・ビジネススクールの視察も受け、復興の先進事例としてテキストに紹介された「気仙沼ニッティング」の事業だが、経営の要諦はどこにあるのか。起業、地方創生、ものづくり、女性の働