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2014年10月26日のブックマーク (1件)

  • 「見えざる手(Invisible Hand)」と「消費税」(岩井克人)

    まず経済学に触れたことのある人なら、誰でもが知っているもっとも有名な文章、すなわち「経済学の父」の、「見えざる手(Invisible Hand)」をめぐる文章を掲げる。 通常、個人は、公共の利益を促進しようと意図しているわけでもないし、自分が社会の利益をどれだけ増進しているのかを知っているわけでもない。意図しているのは、自分自身の安全と利得だけである。だが、こうすることによって、かれは、見えざる手に導かれて、自分では意図してもいなかった目的を促進することになる。自分自身の利益を追求することによって、かれは実際にそうしようと思ったときよりもかえって有効に、社会の利益を促進することになる場合がしばしばある。(アダム・スミス『国富論』第四篇第二章) アダム・スミスはこの文の後、《社会のためだと称して商売している連中が、社会の福祉を真に増進したというような話は、いまだかつて聞いたことがない》ともし

    「見えざる手(Invisible Hand)」と「消費税」(岩井克人)