2010年09月05日22:28 カテゴリ研究マネジメント・トピックス コア・リジディティ コア・コンピタンス、コア・ケイパビリティという考え方は、企業の競争優位の源泉として、技術開発の場面においてもよく話題になります[注]。どんな研究テーマに取り組むべきか、技術開発の方向はどうあるべきかなどを考える時に当然おさえておくべきことには違いないと思うのですが、下手をすると研究開発活動に過度の制約を加える因子ともなるように思います。そこで、今回は、コア・コンピタンスに伴う負の側面と考えられる「コア・リジディティ(硬直性)」についてまとめておきたいと思います。 「コア・リジディティ」とはLeonard-Bartonにより提案された言葉とのことですが、著書[文献1、p.46-86]ではその概念の重要性について、「コア・ケイパビリティをマネジメントするうえで問題になるのは、それが逆説的にコア・リジディ