周りを見ていると、スタートアップや非営利部門でタダ働きをしている人をちらほら見る。まだ金銭の生じていないプロジェクトへのアサインから、いわゆる「プロボノ」までいろいろな言い方があるが、自分が責務のある(とされる)仕事をして、金銭を受け取らないことを一括して「タダ働き」と呼ぶ。 基本的に、タダ働きはそこまで悪いこととは思わない。人は給料のみを労働の対価として受け取るわけではないし、素晴らしい成果やスキルの向上など、他でできないことが出来る場合も多い。給料を無理に求めることによる、そのような対価の損失を考えると、単に「金貰えよ」と言うのは難しいと思う。 一方、状況の変化やマネジメントの曖昧さによって、恐ろしく不毛でかつダメージすら受ける状況において、なおタダ働きを続けて抜けられないケースがある。そのような「失敗」は、金を貰う場合と較べて非常に起こりやすいし、実際に頻繁に起こる。以下では、私の経