このブログで新制度論という言葉を何度か使ってきた(こことかここ)。また新制度論という言葉を使わなくとも新制度論に基づいてニュースを分析したエントリが多かった(こことかここ)。今回はこの新制度論について書いてみたい。 ●「新制度論」と「新制度学派」 まず新制度論は政治学における用語だ。経済学では新制度学派、新制度派経済学、組織の経済学などと呼ばれる。 政治学の新制度論は経済学の新制度学派の成果を流用したので、新制度学派と呼ぶべきかも知れないが、自分としては新制度論という言葉を使っている。短いし。 ●新制度論とは何か? さて新制度論の定義は何か。様々な定義が提案されているだろうしどれが最も適切なのか知らないが、自分は大雑把に次のように考える。 新制度論は次のように制度をとらえる立場である。制度というルールがあり個人という複数のアクターがいる。各アクターはそれぞれ自分の目的をもっている。各アクタ
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