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2017年12月3日のブックマーク (3件)

  • 小説「記憶のたわむれ」⑦ 完結 - Blue あなたとわたしの本

    話は──終わったのだ。 なんと言えばいいのかわからなかった。右の手の甲で意味もなく口もとをこすっている自分に気づいた。膝の上に手のひらを戻した。藤堂さんは同じ姿勢のまま、動かなかった。 「つまり──」と声をひそめて僕はささやいた。「おばさんは、幽霊だった──」 「わからん」、藤堂さんは思いのほかすぐに答え、顔をあげた。ゆっくりと頭をふり、どこか自嘲気味に微笑わらった。 「いまでもわからんよ。おばちゃんにはしっかりした存在感があったし──なんといっても抱擁までしたんだからな。和服に染みついたお菓子の匂いまで嗅ぐことができた。温かな涙まで流してた。そんな幽霊っているか?」 藤堂さんはまた短く黙ったのち、つづけた。 「だけど──そうだったんだろうな。そうとしか考えられない。説明がつかない。正直──俺にはもうどうだっていいんだよ。幽霊だろうが、夢を見ていたんだろうが。俺はたしかにあの夜、おばちゃん

    小説「記憶のたわむれ」⑦ 完結 - Blue あなたとわたしの本
    masarin-m
    masarin-m 2017/12/03
    藤堂とはいったいなんだったのか。考えると怖いなあ。
  • 日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと(藤田 祥平) @gendai_biz

    中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと 勝手に「終わり」とか言ってんじゃねえ 深センで常識をブチ壊された 私はバブル崩壊の暗雲立ちこめる1991年に生まれた、失われた世代の寵児である。年齢は26歳。両親は大阪府のベッドタウンでそれなりに大きな中古車販売店を営んでいて、子供のころは金持ちだったが、いまは零落した。 東日大震災の年に母が急逝したのだが、そのころから父は折りに触れて金がないとこぼすようになった。家業を継ぐほうがいいのかと相談すると、「この仕事にはもう未来がないからやめておけ」と父は言った。 それで文章の道に進んだ。こちらもそんなに豊かな未来があるわけではないが、どうせなら好きなことをやるほうがいい。 そうして1年ほどウェブ媒体で記事を書き続けた。専攻はビデオゲーム小説だが、注文があればなんでも受ける。 その甲斐あってか、とあるメディアから声がかかり、

    日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと(藤田 祥平) @gendai_biz
  • スターウォーズ祭りーー十分日記100 - 今日の十分日記

    headlines.yahoo.co.jp www.asahi.com togetter.com 一二月一五日にスターウォーズの新作が始まる。 スターウォーズファンは、みな「あの日の感動」を追い求めている。 以前書いたが、私にとっての「あの日の感動」はリアルタイムで見た、第三作目(エピソード6)「ジェダイの帰還」である。この映画、もともとスピルバーグやデヴィッド・リンチがメガホンを撮る予定もあったらしい。 前回が「あの日の感動」を追い求めているファンには不評であったらしい。そりゃそうだ、「あの日の感動」はあの日にしかないのだから。 さて、そのあおりか、日テレの金曜ロードショーでスターウォーズ祭りが始まった。この前の金曜日は第二作(エピソード5)「帝国の逆襲」だった。 テレビでやるのだから、カット場面はあるのは織り込み済みである。 ただその場面がちょっと興味深かった。 冒頭シーンで雪と氷の惑

    スターウォーズ祭りーー十分日記100 - 今日の十分日記
    masarin-m
    masarin-m 2017/12/03
    モンゴルと日本の体罰の違い。実に興味深い。