世界の頂点に立ったエヌビディアの正体 エヌビディアは、2023年5月に1兆ドル(当時約140兆円)超えのプレイヤーになった。そこから約1年後に時価総額が3兆ドル(当時約468兆円)を超え、しかも一時、世界のすべての企業のトップに輝いた。あまりにも金額が大きすぎて、ピンとこない人も多いだろう。 それまで1位だったのはマイクロソフト。かつてパソコンのOS(オペレーティングシステム)と言われるWindowsでパソコンブームを作った中心プレイヤーだが、最近はクラウドビジネスに力を入れており、時価総額が高かった。 数年前に聞いた話では、マイクロソフトは三十数カ国、五十数カ所にそれぞれキャンパスと呼ばれるほどの広さを持つデータセンターを設置しているという。データセンターとはサーバと言われる高性能なコンピュータを数百台、数千台も設置している場所のことだ。マイクロソフトは自前の船で光ファイバーケーブルを敷