曙ブレーキ工業が東北大学と共同で、摩擦を使わないブレーキ「MR流体ブレーキ」を開発していると発表した(Response、オートックワン)。 MR流体ブレーキとは、可動円盤と固定円盤の間を強磁性体を含んだ「MR流体」で満たした構造しており、ブレーキ内部に配置された電磁石のコイルに電流を流して円盤と垂直の方向に磁界を発生させることで可動円盤に対し抵抗力を発生させるというもの。強力な電磁石に反応してクギやパチンコ玉がジャラジャラジャラっとつながるけど、動きが早すぎて切れてしまうが、切れるときにせん断応力の分だけ力を奪われるのでブレーキになる、というイメージ。もちろんすぐにまたジャラジャラ繋がっては切れ……を繰り返す。 どれくらい「効く」のか、どうやって熱などを捨てるのかとか、ちょっと気になる。また、このブレーキシステムだと固定円盤と稼働円盤の役割を逆にすると液体クラッチにもなるのかな。