アルゼンチン代表のコンセプトは監督がバシーレから マラドーナに代わろうとも大きく変化することはないだろう。 あくまでもチームの中心はリケルメとメッシである。 前者は高い技術と戦術眼を持つ選手であり、後者は世界最強の個人技を持つ選手である。 今後のアルゼンチン代表を考える上で両者とも鍵となる選手である。 バシーレ監督の失敗 バシーレ監督は前線の3人のうち、トップ下にリケルメをおき、メッシをトップの一角として使うことを考えた。この形はほとんど機能しなかった。その原因はメッシとリケルメの特性にある。 リケルメはトップ下の選手といってもFWを追い越すような動きがある選手ではなく、FWの動きに対して最高のパスを送る名手である。 仕事としてはボールキープなどで支配力を高め、FWの動きに対して最高のプレイをする。 一方、メッシはドリブラーであり、ボールが自分の足元にきて、はじめて力を発揮する選手である。