いまさら気づいたことの(4)でも触れたけど、今回驚いたのは『ガンダム』の登場人物はフラットキャラクターだったということね。 フラットキャラクターというのは、おとぎ話から、子供番組、水戸黄門のような作品にまで登場する作中人物の造形のレベルのこと。 ひとりの人間が、現実世界のように、複雑な内面をもっているのではなく、人物ごとに分割されて表現されているのが、このテの作品なんだな。 俺の場合、小説版のイメージに引きづられて、『ガンダム』の登場人物たちは、ひとりひとりが人間的な内面をもって造形されていてるとばかり思い込んでいた。 今回初代TVシリーズを観て、その思い込みが間違っていたことを知って、少なからず驚愕した。驚愕したとともに、なぜ初代ガンダムは「見やすい」のか、敷居が低いのか、という点で、なるほどそういうわけだったのか、と納得もいった。 TVドラマの作中人物の造形レベルは、たいていフラットキ