東京国際映画祭の「台湾電影ルネッサンス2010」で記者会見する女優のビビアン・スーさん=24日、東京都港区の六本木ヒルズ 23日に開幕した第23回東京国際映画祭で中国代表団が台湾代表団に対し「台湾」ではなく「中国台湾」などの名称を使うよう要求、主催者側にも激しく抗議したため、トラブルを恐れた女優ビビアン・スーさん(35)ら台湾代表団が開幕式参加を断念し、中国代表団も開幕式をボイコットしていたことが、25日分かった。25日付の台湾各紙が一斉に報じた。文化・芸術分野にも政治を持ち込む中国側の対応に、台湾では「台湾人民の感情が著しく傷つけられた」(総統府報道官)と反発が広がっている。 グリーンカーペット歩けず 関係者によると、中国代表団の江平団長(国営中国電影集団副総裁)が23日、開幕式のグリーンカーペットを歩く直前になって、パンフレットに「台湾」との記載について、台湾代表団の陳志寛団長(行政院