仕事の後に軽く一杯という楽しみは、疲れて目をしょぼつかせた日本のサラリーマンにとって、過去のものになりつつある。ランチを買ったり、仕事の後に食事に出かけることも同様だ。その原因は、どんどん減っていく小遣いにある。 新生ファイナンシャルが27日に発表した調査リポートによると、サラリーマンの小遣い額の平均は、1983年以降で最低の月3万6500円となった。この調査は20歳から59歳までの非正規も含む男女の会社員ら2000人に、飲食代も含めた小遣い額を尋ねたもの。 小遣い額は4年連続の減少となり、前年に比べ4100円少なくなった。家計の財布のひもはまだ固いと、レポートでは述べている。バブル頃のぜいたくな時代からは遠く離れてしまった。1989年のピーク時には、小遣い額は7万6000円だった。 理想の小遣い額の平均は6万1300円で、この額も現在の額からはほど遠い。理想とする額は昨年から変化はないが