再生可能エネルギーの事業者にとって、新興国はハイリスクだが大きなリターンが見込める魅力的な市場だ。エネルギー投資会社のメルカトゥスが発表したレポートによると、メキシコや中国、インドでのプロジェクトに参加する事業者や投資家の数は増加しており、2015年には新興国における再生可能エネルギー投資額が、先進国の投資額に初めて並んだという。 太陽光発電所建設プロジェクトの平均的な規模を比較すると、南米が64MW(メガワット)、アフリカが45MWであるのに対し、北米は11MW、ヨーロッパは3MWと新興国と先進国の間で大きな差があることがわかる。西アフリカのサヘル地域よりも土地を見つけるのが困難と言われる中央アメリカですら25MWとなっている。この背景には、新興市場の開発プロジェクトが公共事業が主体であるのに対し、先進国は商業用の電力供給が主となっていることだ。 また、新興国でのプロジェクトは、投資に対